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祇園祭の夜を幻想的に彩ったポータブル電源 青森ねぶた祭での取り組みに刺激

マイナビニュース / 2024年7月31日 6時0分

復活を遂げた2022年の祇園祭では、再生可能エネルギーで充電した電気自動車を山鉾の隣に持ち込んで電源を供給していました。しかし、やはりクルマは大きくて場所を取るだけに厳しいと感じていたそう。そこに井上さんからポータブル電源を利用する提案があり、2023年の祇園祭から採用。場所を取らない点に大いに満足したそうです。
ポータブル電源の電力は再生可能エネルギーで充電

2年目となる2024年も基本的な部分は同じですが、ポータブル電源は2023年で用いたDELTA 2 Max+エクストラバッテリーの組み合わせに加え、最新モデルのDELTA Pro 3も追加。DELTA Pro 3は単体で4096Whの容量を持つため、エクストラバッテリーを接続する必要がなくなりました。

山鉾の提灯に取り付けるLED電球は40W相当の電球色タイプで、山鉾の前後に数十個ほど鈴なりにぶら下げます。山田さんが「情緒のある色にしたくLEDの色にはこだわった」というだけあって、白熱電球と変わらぬ暖かみのある光で提灯を照らしていました。夕方から夜明けまで点灯させても、ポータブル電源の容量は半分ほど残っているそうです。山鉾の前方の部分は山鉾本体とは分離していて配線できないため、この部分は乾電池駆動のロウソク型LEDライトを用いていました。

ポータブル電源のバッテリーは、再生エネルギー由来の電力を用いて運営しているパタゴニア京都などの近隣店舗に協力してもらい、日中に充電を実施。フル充電になったら運搬して山鉾に接続する仕組みです。ソーラーパネルも用意しているものの、日中だけでフル充電…というわけにはいかないため、あくまで協力店舗の再生可能エネルギーをメインに充電するそうです。

古都・京都の伝統ある祇園祭で活躍していたポータブル電源ですが、山田さんは「鷹山だけの取り組みではまだパフォーマンスに過ぎない。もっと広く浸透するようにしなければ意味がない」と、全体への波及が必要だと語ります。LED電球+ポータブル電源+再生可能エネルギーを採用する山鉾が増えていけば、環境に配慮した祭として世界から訪れる人の注目を集めることになりそうです。
(磯修)



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