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エレクトロニクス業界の明るい未来

マイナビニュース / 2024年8月1日 7時0分

画像提供:マイナビニュース

世界は急ピッチで変化し、進化を遂げています。これまで、新しい製品やテクノロジーを設計し、リリースするまでに年単位の時間が必要だったのが、今ではそれを数か月単位で完了するケースも見られるようになりました。エレクトロニクス業界で働く人にはエキサイティングな時代だと言えます。そして、設計に携わる者全員がスキルを高めて顧客のニーズに応えることが求められています。
市場の成長予測

今後どの分野の成長が見込めるかという質問をよく受けます。確実に言えるのは社会における問題解決に、必ずテクノロジーが伴うということです。ですから、エレクトロニクス業界にも成長の機会があります。

電気自動車やハイブリッド車の進化はまだ始まったばかりです。この市場は飛躍的な拡大が見込まれており、自動車1台あたりに占める電子部品の割合も大幅に増加するとみられます。
人工知能(AI)の登場で、私たちは暮らし方と働き方が大きく変わり、迅速な決定が可能になりました。
代替エネルギーも、重要性と規模の面で成長と進化を続けています。AIの稼働を支えるために大規模なサーバーファームが構築され、電気自動車の数も増加していることから、効率的な発電、送電設備の増築の需要は高まる一方です。気候変動問題も太陽光発電、風力発電の効率化や他の持続可能なテクノロジーへの需要拡大に寄与しています。
ベビーブーム世代を中心にサポートを必要とする年齢に達した人の数が増えるにしたがい、医療の需要も高まっています。そうした需要増加に応えるには医療システムをどうすれば良いでしょうか。この世代の人々の健康増進に、テクノロジーはどのように貢献できるでしょうか。こうした課題に立ち向かう中で、自宅での診断や治療を提供するソリューションを中心に、イノベーションが次々と生まれるでしょう。

次の業界サイクルの展望

印象としては、近年のサイクルが急激かつ極端な形で変動しています。2018年の景気拡大期の後、パンデミックの影響で2020年前半の市況は急降下し、2021年から2022年にかけては需要の増加に追いつかず、供給制限を余儀なくされるという予想すらしていない事態に陥りました。

次のサイクルにあたる2025年は直近のサイクルよりも変動が緩やかで持続的かつ安定的な傾向になることが予測されます。すでに多くの分野で製品のリードタイムが短縮されており、在庫も徐々に増えつつあります。とはいえ、まだ安心はできません。現在の状況は複雑です。リードタイムが短縮したテクノロジーがある一方で、安定化したもの、いまだにリードタイムが長いままのものもあります。そのため、状況を熟知しているお客様は設計や製造時に柔軟性をもたせるベストプラクティスを実践しています。業界サイクルはウォールストリートで働くデイトレーダーの仕事と同じくらい予測が困難です。ですから、はじめから柔軟性を持たせて事業を進めて、次のサイクルに備えるのが良策です。
エレクトロニクス業界におけるAIの役割の拡大

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