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新規採掘資源なしでクルマを作る? 日産がサステナビリティへの取り組み発表

マイナビニュース / 2024年7月31日 10時55分

画像提供:マイナビニュース

カーボンニュートラルの議論では悪者扱いされることもある自動車。ゼロエミッションに向けた「クルマの電動化」についても、地域によって違う発電事情などにより進展は不透明な情勢だ。クルマづくりと「サステナビリティ」は両立できるのか。日産自動車で聞いてきた。

「統合報告書2024」とは

長期ビジョン「Nissan Ambition 2030」への取り組みを加速させている日産自動車が、サステナビリティを中核に据えた初の統合報告書となる「統合報告書2024」を発行した。日産は今後、どのようにしてサステナビリティに取り組んでいくのか。

まず、「統合報告書」とは何なのか。端的に言えば、その会社がどういう方向を目指し、どういう価値を創造しようとしているのかを包括的に伝えるレポートだ。日産の「統合報告書2024」には価値創造プロセス、企業理念、戦略、マネジメント、財務情報に加え、サステナビリティへの取り組みが記載されている。

日産は2024年7月30日、本社で「サステイナビリティの取り組みに関する説明会」を開催。登壇した専務執行役員 チーフサステナビリティオフィサーの田川丈二さんは、「価値創造プロセスが統合報告書の重要な部分であり、サステナビリティのプログラム、経営計画を策定する上での思考プロセス、価値提供の道筋を示している」とその概要を説明した。

新規採掘資源を使用しないクルマ造りが目標?

日産は経営計画「The Arc」を達成し、最終目標である競争力の強化を成し遂げ、全てのステークホルダーに持続可能で長期的な価値を提供するために不可欠な要素として、サステナビリティへの取り組みを挙げている。統合報告書ではサステナビリティへの取り組みをまとめた第5世代の「ニッサン・グリーンプログラム2030」(NGP2030)と、これまでの社会性の取り組みを戦略的にまとめた「ニッサン・ソーシャルプログラム2030」(NSP2030)を作成。サステナビリティのアクションプランを提示した。

「NGP2030」では「気候変動」「資源依存」「大気品質と水」の3つにおいて主要な取り組み領域を設定。これらの項目に取り組むことが社会やユーザー、地球環境への貢献になるだけでなく、日産の競争力を高めることにもつながるとしている。

なかでも気になったのが、「資源依存」で提唱した「2050年までに新規採掘資源への依存ゼロ」という目標だ。

現在の自動車製造において、稀少金属であるレアメタルなどの資源は欠かすことができない。貴重な資源を材料とする部品を使わず、新規採掘資源なしで作った部品を調達するというのは、なかなかに野心的な目標だ。

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