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新規採掘資源なしでクルマを作る? 日産がサステナビリティへの取り組み発表

マイナビニュース / 2024年7月31日 10時55分

一方で、新規採掘資源への依存を減らすことは、環境負荷の削減に加え、コスト削減や希少資源の調達リスク回避につながる。田川さんも「もの作りの面でも明らかにプラスの効果がある」としている。

そこで日産が注目しているのが「サステナブルマテリアル」だ。サステナブルマテリアルとは環境に配慮して作られた素材のこと。再生可能資源の使用、リサイクルが容易といった特徴がある。実際、2023年度時点で日産が使用した材料の32%がサステナブルマテリアルだったという。

日産は新車や補修部品への「新規採掘ではない材料」や「循環可能な材料」の使用拡大を進め、2030年までに日本、米国、欧州、中国でサステナブルマテリアル比率を40%に引き上げる方針。これを達成できるかどうかが、新規採掘資源への依存ゼロの実現可能性を探るひとつの指標になるかもしれない。
経営計画「The Arc」の基盤を担う「NSP2030」

もうひとつの「NSP2030」は、日産が事業を行う地域社会に対し、プラスのインパクトを与えるための事業や商品の方向性に関する指針を示した包括的なプログラムだ。中身は「安全」「品質」「責任ある調達」「知的財産」「地域社会」「Power of Employees」の6つの柱で構成される。

この「NSP2030」を実施することが、2024年3月に発表した経営計画「The Arc」の基盤としての役割を果たし、さらには「Nissan Ambition 2030」実現への道筋になるとのことだ。

田川さんは「今後もサステナビリティの取り組みの進捗状況に関する情報開示は透明性をもって行っていきます」とし、「人々の生活を豊かに、イノベーションをドライブし続ける。これが日産のコーポレートパーパスであり、私たちの全ての活動の中心です。このマインドセットを会社の根幹に据え、サステナビリティをより効率的に推進するための方策を模索しながら、よりクリーンで安全でインクルーシブな世界の実現に向けて邁進してまいります」と述べた。

安藤康之 あんどうやすゆき フリーライター/フォトグラファー。編集プロダクション、出版社勤務を経て2018年よりフリーでの活動を開始。クルマやバイク、競馬やグルメなどジャンルを問わず活動中。 この著者の記事一覧はこちら
(安藤康之)



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