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バイク初心者に嬉しい技術? ヤマハが開発した新機構「Y-AMT」とは

マイナビニュース / 2024年8月2日 8時0分

画像提供:マイナビニュース

ヤマハ発動機がバイク向けの自動変速機構「Y-AMT」を開発した。バイクの発進や変速などを自動化する新しい機構で、「人機一体感」を向上するとのことだが、いったいどんな仕組み? これが普及するとバイク乗りにどんな恩恵があるのか。ヤマハのオンライン説明会で聞いた。

MTのバイクにAT感覚で乗れる?

ヤマハはこれまでも、二輪車における革新的な電子制御シフトを開発してきた。2006年には、世界初となる二輪車用自動化MTシステム「YCC-S」を「FJR1300AS」に採用。2017年にはYCC-Sと同じ機構を四輪バギー「YXZ1000R SS」に搭載するなど、電子制御シフトの技術革新を進めてきた歴史がある。今回の自動変速機構「Y-AMT」は、二輪車の「操る楽しさ」を増幅させ、操作にゆとりと安心感を与え、ユーザー層を拡大させる新技術だという。

Y-AMTは一言で言えば、クラッチレバーとシフトペダルを排除した自動変速トランスミッションだ。

マニュアルトランスミッション(MT)のバイクは、左ハンドルにクラッチレバーがある。ギアを変えるためにはクラッチレバーを握り込み、左の足元にあるシフトペダルで操作を行う。走る際は発進時から走行中までこの操作を繰り返すことになる。

こうした操作はMTバイクの醍醐味である一方、運転に不慣れなライダーにとっては煩わしいと感じることもある。Y-AMT採用で一連の操作が不要(ギアチェンジを自動化)になれば、ライダーはシフト操作以外の操作、つまりは加減速や旋回などに集中できるというわけだ。

クラッチレバーを握り込むかわりにシフトレバーだけでシフト操作を行えるため、ライダーの負担は軽くなる。一方で、MT車らしいライディングは損なわないよう注意を払ったそうだ。

Y-AMT搭載バイクでは「MTモード」と「ATモード」をスイッチで切り替えることができる。MTモードであれば、アクセルを開けたまま左ハンドルにあるシフトレバーを操作するだけで、スムーズかつ素早いギアチェンジが可能だ。一方のATモードでは、バイクの車速やアクセル開度に応じて自動で最適なギアを選択してくれる。

スクーターのように、アクセルとブレーキ操作だけでMT車を自在に操れるのは、ある意味で魅力的だ。ギアの変速が多くなりがちな市街地や長距離ツーリングなどではATモードが活躍するだろう。

開発思想は「人機官能」

Y-AMTは「Fun」「Confidence」「Comfort」の3つから成り立つ「人機官能」という開発思想から誕生したとヤマハは説明する。

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