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バイク初心者に嬉しい技術? ヤマハが開発した新機構「Y-AMT」とは

マイナビニュース / 2024年8月2日 8時0分

指1本でギアを変えられて、カーブの手前では減速と体重移動がより自由自在になり、狙った走行ラインを思い通りに曲がれるようになる。これが「Fun」な部分だ。クラッチとシフトの操作をなくすことで、誰でも安心して発進から停止までを容易に行えるようになるのが「Confidence」。道路環境に応じ、変速操作なしで余裕のある走行が可能になるのが「Comfort」な部分だという。

これら3つを高い次元で達成することで、ライダーは想定した走行ラインを思い通りに走り抜け、スポーツライディングに没入できるようになる。つまり、バイクとライダーが一体となって、まるで自分の手足のように自在に操れるようになり、「人機一体感」のさらなる向上が目指せるということだ。こうした操る楽しみは、ユーザー層の拡大につながると担当者は自信をのぞかせる。
ホンダの「E-Clutch」とは何が違う?

MT車でありながらシフト操作が不要で、AT車のように操れる変速機構といえば、すでにホンダが発表済みの技術「E-Clutch」が思い浮かぶ。「Y-AMT」と「E-Clutch」は何が違うのか。

この点についてヤマハの担当者は、「E-Clutchを意識しているかと聞かれれば、もちろん意識していないはずはありません」としつつ、両者の決定的な違いとして「Y-AMTはクラッチの自動化のみならず、シフトチェンジも自動化しています。よりライディングに没入できますし、楽しめる機構になっています」と話していた。

Y-AMTは2024年内の国内発売を予定している新型バイク「MT-09 Y-AMT」に初搭載する。MT-09を最初のY-AMT搭載モデルに選んだ理由について担当者は、「Y-AMTのターゲットは、新しいもの好きで、モータースポーツを楽しみたいと考えているすべての年代のライダーです。さらに、スポーツ走行も街乗り走行もマルチにこなしたい人を対象にしています。スポーツ性能に特化し、俊敏性を有するMT-09に搭載することで、ヤマハの世界観を存分に堪能できると判断しました。また、MT-09は欧州でトップクラスの販売台数を誇っています。MT-09にY-AMTを搭載すれば、市場へのインパクトも大きいと思います」と語った。

なお、現時点で、従来のMTバイク(Y-AMT非搭載のバイク)を販売終了とすることは考えていないとのことだ。つまりY-AMTとMTの併売体制になる。

Y-AMT搭載による車両本体価格の上昇は避けられない。ただ、現時点で具体的な価格は非公表となっているものの、大幅な価格上昇にはならないとのことだった。今後は900cc、700ccのモデルを中心にY-AMTを複数の車種に順次搭載していく方針。エントリーモデルでY-AMTの導入が進めば、より多くのライダーがヤマハの世界観を堪能できるようになるだろう。

室井大和 むろいやまと 1982年栃木県生まれ。陸上自衛隊退官後に出版社の記者、編集者を務める。クルマ好きが高じて指定自動車教習所指導員として約10年間、クルマとバイクの実技指導を経験。その後、ライターとして独立。自動車メーカーのテキスト監修、バイクメーカーのSNS運用などを手掛ける。 この著者の記事一覧はこちら
(室井大和)



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