軽さと快適性に磨きをかけた『トレック・マドンSLR9 Gen8』
マイナビニュース / 2024年8月4日 7時54分
詳細なスペックは明らかにされていないが、数字が大きくなるほどグレードが高くなり、900シリーズは800シリーズ比で強度が20%向上。このアドバンテージと、新形状によってフレーム重量は765g、フロントフォーク(370g)とのセットでは、従来比で320gも軽量化されている。
600g台のフレームがあると思えば、765gは軽くないように見える。だが、シートポストの一部が一体型となっているフレーム形状を思えば、かなり軽く仕上がっていると言えるだろう。
○総合性能に磨きをかけて正常進化
Gen8の登場によって、エモンダは生産が中止される。予想外だったので驚いたが、200万円近くもする自転車で「軽いのが欲しいなら……」という状況が終わるのは喜ばしいことである。他人事でいいなら、より専門的でニッチなバイクも面白いが、自分が買うことを前提にしたら、万能型のほうがいい
に決まっている。
資料によれば、200wで1時間走るとGen8はエモンダよりも77秒も速く、空力的にはGen7と同等で、320gも軽い。大した差ではないように思うかもしれないが、一緒に走っている人に1分も千切られたらショックだし、手にした時に320gも違ったら、車格が違うと思う。それぐらいの大きな差だ
とも言える。
マドンが新しくなると聞いて、ちょっと心配になった。というのも、Gen7の走行感が好きだったので、あの快適性が損なってまで軽くしなくてもいいんじゃないの? と思った。
結論から言えば、それは杞憂であった。Gen8は旧型をていねいに磨き上げ、完成度を高めてきた1台だ。シートチューブ周りの空気抵抗を低減する“ISOフロー”も形状がダイエットされて、全体に細マッチョな雰囲気になった。フレームと統合的にデザインしたボトルを採用した“フルエアロフォイル”など、ちょっとした改良を積み重ねている印象だ。
ただ、フレーム関連のエアロは環境や条件が一定ではないので、それを具体的に感じるのが難しい。感じないわけでもないが、プラセボだと言われたら、それまでの違いである。Gen8でも、いちばん違いを感じたのは快適性の向上だ。
ワイドタイヤが主流になってから、快適性を語る時の主役はタイヤである。いいタイヤを選択し、セッティングが決まれば、最近のバイクはみな快適だ。だが、そのスイートスポットは小さいので、早々簡単に性能を引き出せないのも事実である。
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