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災害時に発生するスマホの通信障害、イザという時の対策と事前の備えを覚えておこう

マイナビニュース / 2024年8月8日 19時45分

三つ目は停電で、災害時にはこの影響が一番大きいと言えるでしょう。たとえば北海道胆振東部地震では停電が長期化したため、携帯電話サービスが長期間ストップしました。被災地の取材では経験的に「信号機が停電で止まったエリア=携帯電話が使えないエリア」だと認識されていました。

ほとんどの基地局では、停電に備えて非常用電源が用意されています。災害時のバックアップと言える非常用電源ですが、稼働時間は短いと数時間、長くても1日から2日程度が中心です。短い停電であればカバーできますが、停電が半日を超えたあたりから、基地局が動かなくなってしまいます。

そのため被災地では、「災害直後は携帯電話が使えていたのに、少し時間が経ってから圏外になる(携帯電話サービスが止まる)」という事態が発生することがあります。これらの対策として、携帯電話各社では移動電源車を多数用意しています。移動基地局と合わせて、災害対策の要となります。
災害に遭ったらスマホでやるべきこと

では、私たちは災害に遭ったら、どんな対処をすればいいのでしょうか。まず安否確認ですが、前述したように輻輳(パンク)対策として、災害時には通話制限がかけられます。非常通信を守るためにも、音声電話での安否確認はするべきではありませんし、制限によってできなくなる可能性が高くなります。

それに対して、データ通信は制限対象になる可能性は低くなります。過去の災害では、電話はつながらないがメールやメッセンジャーは使えた、という事例が多くあります。

普段使っているSNSやメッセンジャーで、無事であることを全体公開でアナウンスしましょう。LINEならタイムライン、SNSではX・フェイスブック・インスタグラムなど、誰もが見られる場所に無事であることを投稿しておきます。普段から家族や友人とSNSやメッセンジャーで連絡がとれるように、アカウントを準備しておくことも大切です。

また、災害時は各社の災害伝言板が稼働します。携帯電話会社のトップページから、災害伝言板に自分が無事であることを登録しておきます。自分の携帯電話番号を登録するだけで利用できます。また、NTTでは災害伝言ダイヤル(171)も稼働しますので、離れた地域にいる親戚などに向けて無事であることを録音しておきます。

災害から少し経つと、無料の災害用Wi-Fi「00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」が動きます。誰でもパスワード(暗号化キー)なしで使えるWi-Fiです。フリーWi-Fiがある避難所、役所など公共施設、駅周辺、コンビニ周辺などで利用できます。圏外になってしまうようなら00000JAPANが使える場所を探しましょう。
災害時のスマホバッテリー対策

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