『虎に翼』稲役・田中真弓、酔っ払い演技でコメディエンヌぶり発揮 自身もお酒好き「演じていて楽しかった」

○日本のお酒が好き「酔っ払うシーンも演じていて楽しかった」

花江が新潟へやってきて、寅子たち親子や稲たちと楽しく宴会をするシーンでは、稲が酔っ払い、田中のコメディエンヌぶりを存分に発揮するというシーンもあった。

「あのシーンでは自分の手酌で飲んでくださいと言われました。稲は女中なのになあと思いながらも『あれ? お嬢様は? 寅子さんは?』とか言ったら『いいです。もう1人で飲んでください』と言われたので、本当に1人で飲んでいました。挙句の果てに『歌います!』ですからね(笑)。ええ～! となりました。やっぱり稲はそういう人だったんですね。酔ったとはいえ、お嬢様や寅子さんの前で酔っぱらうなんて。これなら最初のほうでその片鱗を出しておけばよかったと思いました」

新潟出身で名前が「稲」だから、酒好きというのも大いに納得できるが、田中も「そうですよね。米どころなのでそうなんでしょう」とうなずき、「私もお酒は好きなんですけど、そんなに強くないので。でも、私もやっぱり日本酒や焼酎など日本のお酒が好きです。だから酔っ払うシーンも演じていて楽しかったです」と笑顔で話す。

稲が披露したのは、新潟にちなんだ童謡「砂山」だ。

「私たちの時代は教科書に載っていたので、私も大好きな歌です。でも『砂山』を歌った時、森田さんや沙莉ちゃんから『なんですか? その歌は?』と言われたので『教科書に載ってなかった?』と聞いたら『載っていませんでした』というやりとりもありました。今は載ってないんでしょうね」

最後に『虎に翼』を見ている視聴者に向けてメッセージをもらった。

「すごく元気になれるお話ですよね。男も女も明日から頑張ろう! という勇気をもらえる気がします。私自身も見ていてそう思いますから、今後の放送も楽しみです」

■田中真弓
1955年1月15日生まれ、東京都出身。テレビアニメ『激走！ルーベンカイザー』(78)で声優デビュー。『うる星やつら』(83～86)の藤波竜之介役で注目される。主な声優の役柄に『天空の城ラピュタ』(86)のパズー役、『ドラゴンボール』シリーズ(86～)のクリリン役、『忍たま乱太郎』(93～)摂津のきり丸役、『ONE PIECE』(99～)のモンキー・D・ルフィ役など。声優のほか、女優やナレーターなど幅広く活躍している。

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（山崎伸子）