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『不適切にもほどがある!』ATP賞グランプリ 宮藤官九郎氏「“本当にそうかな?”がある限り、テレビに関わっていきたい」

マイナビニュース / 2024年8月8日 19時21分

画像提供:マイナビニュース

「第40回ATP賞テレビグランプリ」(全日本テレビ番組製作社連盟主催)の受賞式が8日、都内のホテルで行われ、グランプリにドラマ『不適切にもほどがある!』(TBSスパークル/TBS)が決定した。

まず、ドラマ部門の最優秀賞に選ばれ、磯山晶プロデューサーは「このドラマを企画したときは、放送表現の適切・不適切の境界線を攻めようとか、そういうことは一切考えてなくて、中年のおじさんがすごい走り回って頑張る、元気が出るドラマを作りたいなっていう話から始まりました。できたらそのおじさんが、現代ではあまり言っちゃいけないようなことを言う人がいいねっていう話になって、だったら昭和からタイムスリップしてくればいいんじゃないの?っていう話になったような記憶があります」と回想。

そこから、「直前まで『時をかけるダメオヤジ』っていうタイトルだったんですけど、前クールに同じようなタイトルのドラマが他局さんであったために、『不適切にものがある!』にしました。でも、(脚本の)宮藤(官九郎)さんの最初の企画書みたいなものには、『娘がチョメチョメしちゃうから』っていうタイトルが付いてました」と明かし、「そのタイトルになったら、今ここでこんな表彰を頂くことになってなかったと思うので、本当に『不適切』っていう言葉をタイトルに入れて良かったなと思います(笑)」と苦笑い。

そして、「これをタイトルにしたことで、不適切と適切の境界って何だろうっていうことに、宮藤さんからもらう台本もそうですし、キャストもスタッフもみんなフォーカスできて、親子愛とかいろんなことを描く中でも、“不適切”という言葉が私たちをすごく集中させてくれて、皆さんのパフォーマンスがすごくよかったなと思っております」と、その効果を振り返った。

宮藤氏は「小川市郎という主人公には、いくつか決まりの口癖みたいなものがあって、“チョメチョメ”ばっかり言ってるわけではなくて、“本当にそうかな?”っていう言葉があるんです。僕は、それが自分の創作の中の原点というか、“本当にそうかな?”っていう気持ちでいつもドラマを作ってるような気がしています。今回で言うなら、“コンプライアンスが厳しいから、テレビドラマを今作るのは大変だよね。言いたいこともやりたいこともあんまりできないでしょうね”って言われると、“本当にそうかな?”と思うんです。いろいろ工夫すれば、まだまだテレビドラマだってやりたいことはできるし、面白くできるんじゃないかなっていうのが、このドラマの核になっているんです」と力説。

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