1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

中小でもできる!ITブランディング 第28回 「商品名こそブランド」名付けに工夫あり~三庄インダストリー 山本社長

マイナビニュース / 2024年8月15日 7時0分

本村:貴社はそうした難しい状況の中でも、自社製品の認知度を高めてきました。ブランディングの成功事例を教えて下さい。

山本:最も大きな成功例は、開発した主力商品を「ニュートンプレス」と名付けたことだと思います。ニュートン力学を応用した商品だったことから、発想を得ました。一般的な産業関連の製品の名前はアルファベットや数字の羅列のことが多いので、なかなか親しみがわきません。当社は小学生でも知っている「ニュートン」という親しみのある名前を使ったことが、普及に一役買ったと思います。

また、大学の先生に無償で提供することで、多くのメーカーにニュートンプレスを紹介してもらいました。さらにホームページにも電子版のカタログを掲載して、潜在顧客に商品を宣伝しました。創業期からマーケティングの本を読んで広告宣伝のコツを勉強してきたことが役立ったと思います。

本村:これまでブランディングに取り組む中で、失敗もあったかと思います。

山本:もちろん失敗したこともあります。当社は「ダイレクトマーケティング」を創業時から実施してきました。ダイレクトメールを約200人ほどに送っていましたが、非常に返信率が低かった時期がありました。

なぜ失敗したのかを調べたところ、イエスまたはノーで答えさせるような質問が多かったことに気付きました。そこで、アンケート対象者の目的やニーズを聞くような質問にしたところ、返信率が上昇しました。加えて、レスポンスのあった顧客にアプローチする「ダイレクトレスポンスマーケティング」の手法も取り入れました。

本村:一口にニーズといっても、ターゲットごとに異なると思います。現在はどのようにブランディングやマーケティングをしていますか。

山本:潜在顧客のターゲットを絞って、仮説を立てた上でメッセージを送るようにしています。例えば、「粉末に上部から圧力をかけて成形品が緊密な密度になると思っていますか。具体的にこうすれば改善できます」といったメッセージを潜在顧客に伝えるようにしています。

本村:Zenkenのサイトに貴社の記事が掲載されています。

山本:2023年5月からZenkenのメディアに当社の記事を掲載してもらっています。サイトへの訪問は月に800件以上あり、当社のホームページにもその一部が流入し、顧客獲得につながっています。第三者が客観的な目線で記事を書いてくれていることが、当社のブランドを向上させていると感じています。

(編集協力 P&Rコンサルティング)

本村 丹努琉(もとむら・たつる)

Zenken株式会社 取締役 eマーケティング事業本部長

通信機器販売やエネルギーコンサルティングなどのベンチャー企業3社で営業責任者として組織構築に従事。1人のカリスマだけに頼らない組織営業スタイルを確立し、収益増に貢献した。2009年に全研本社株式会社に入社し、ウェブマーケティングを担当する「バリューイノベーション事業部(現:グローバルニッチトップ事業部)」の立ち上げに参画。コンテンツマーケティング黎明期から、オウンドメディアを基軸としたWEBブランディングを提唱し、14年間で約8000社のインサイドセールスを構築した。
()



この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください