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カレー沢薫の時流漂流 第312回 ニコニコ動画が帰ってきたので、今後はクリエイターとかエンジニアをもっと褒めるべき

マイナビニュース / 2024年8月12日 16時1分

画像提供:マイナビニュース

ニコニコ動画が復活したそうだ。

KADOKAWAに対する大規模サイバー攻撃によりサービス停止、そこから往年の人気動画を再放送する仮サイトを爆速で立ち上げるも、そこから復旧のめどが立たず約二か月が過ぎていた。

このまま、昭和生まれダイヤルアップ育ち、銀魂ツッコミができる奴は大体友達な我々中高年の走馬灯として生きていくのか、そもそもニコニコを復活させるべきなのかという意見もあったが、めでたく復活となったようである。

さらに、配信者へのサービス停止期間中の補償が手厚いと話題になっている。

サービス停止期間中、本来なら受け取れたであろうクリエイター奨励金を補填する、とのことである。

奨励金とは、閲覧数やコメント数、閲覧者からのプレゼントに応じた収益、有料サポーターから得られる月額課金などのことだ。

「受け取れたであろう奨励金」なので、本当に停止期間中その奨励金が発生したかどうかはわからない。

私も自著の発売がコロナ全盛期にかぶった時、「本の売れ行きが悪いのはコロナで書店が休業しているからである」と強弁をふるって打ち切りを回避しようとした。

もちろんコロナがなくても売れてなかった可能性は十分にある、だがそれは誰にもわからないことだ。

だがその時出版社側が「コロナがなければ売れていたであろう冊数」を考慮して連載存続を決定してくれたかというと、多分そんなところはほとんどなく「運も実力の内」的なことを言われて終わっていた気がする。

それを考えると、発生したとは言い切れない停止期間の奨励金まで補償するというのはかなり手厚く、クリエイターに優しいニコニコをアピールし、逆にこれを機にニコニコを再度盛り上げて行こうという気概を感じる。
○そもそも、ニコニコは本当にクリエイターに優しかったのか

だが、そもそも何故ニコニコは衰退してしまったのか。

そこで早速「ニコニコ 衰退 何故」という、いかにも走馬灯がニコニコしてそうな奴特有の検索をしてみたところ、第一に「高齢化」という厳しい答えが返ってきた。

先日YouTubeの映画レビュー動画でも「最近のガキはもうジブリとか知らないのかな?」という驚愕の言葉を聞いたところだ、ジブリを知らないなら当然ニコニコも知らないだろう。

ただ高齢化というのは、ニコニコユーザーのほとんどが90歳以上で、死亡によりユーザー数が減っているという意味ではない。確かにニコニコユーザーに若者はいないだろうが、まだ死ぬ年でもない。

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