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バイプレイヤーの泉 第137回 『マウンテンドクター』八嶋智人、日本唯一のトップセールスアクター!

マイナビニュース / 2024年8月14日 21時0分

画像提供:マイナビニュース

幼少期から熱血ドラマオタクというエッセイスト、編集者の小林久乃が、テレビドラマでキラッと光る"脇役=バイプレイヤー"にフィーチャーしていく連載『バイプレイヤーの泉』。

第137回は俳優の八嶋智人(やしま・のりと)さんについて。平成からずっとテレビを愛している人たち(私含む)にとって、絶えず見かける存在だ。日本にはたくさんの俳優がいるけれど、眺めているだけで"ニヤリ"が漏れてしまう人は少ない。八嶋さんは53歳のおじさんでありながら、その代表格にいると思う。なぜこの人は令和6年の今、強烈に元気なのだろうか。
○彼の登場だけで視聴者、ニヤリ

まずは現在、八嶋さんが出演されているドラマ『マウンテンドクター』(関西テレビ、フジテレビ系)のあらすじを。

信濃総合病院に新設された山岳医療チーム『MMT(マウンテン・メディカル・チーム)』。山で起きる事故を専門に対応している。チームのメインに属するのが、国際山岳医の資格を取得した宮本歩(杉野遥亮)。自らも幼い頃、兄が自分をかばって山での事故に巻き込まれてしまった過去がある。日々勃発する山での医療に歩は向き合い、救命の現場に立つ。

杉野遥亮が昨年の『ばらかもん』(フジテレビ系)で見せたような、ちょっと抜けた感じの主役なのかと思いきや、スタートしてみるとそうではなかった。きっちりとシリアスな内容だ。

医療ドラマといえばフジテレビの十八番。その系列局であるカンテレが制作しているとあって、BGMや手術シーンなど、緊迫感の演出がかなり秀逸。医療ドラマの醍醐味だと思うけれど、やたら主要キャストが多いので、毎回どんな過去が披露されていくのか? が面白い。病院内で常に歩と対峙している医師・江森岳人(大森南朋)の関係性も気になるところ。

そんな『マウンテンドクター』にMMTの救命救急医、小宮山太役として出演している八嶋さん。メスを握ったら完璧なのに、山小屋での医療当番には面倒なのか、行きたがらない。ただ院長の松澤周子(檀れい)にはめっぽう弱い。先述通りシリアスな物語でありながら、彼の演技だけはコミカルな雰囲気を漂わせている。これぞ、八嶋だ。
○とにかく八嶋はブランディング上手

2000年代から今に至るまで、彼の活躍は全く止まらない。『HERO』(フジテレビ系 2001年)、『新選組!』(NHK総合 2004年)、『怪物くん』(日本テレビ系 2010年)など、いつ休んでいるのか不思議になるほど動いている。それだけオファーがあるということだ。

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