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第13/14世代Coreの対策マイクロコード「0x129」で性能は変わるのか? Core i9-14900K/13900Kで実測

マイナビニュース / 2024年8月14日 22時22分

続いて実ゲームとして重量級の「サイバーパンク2077」を実行しよう。ゲーム内のベンチマーク機能を利用している。

一番差がある部分でもたった1.4fps。ここも誤差と言ってよい。今回のテストにおいては、マイクロコード(0x129)による影響はほとんどないという結果になった。

では、CPU温度と動作クロックはどうだろうか。Cinebench 2024を10分間連続で実行時のCPU温度と動作クロックの推移を「HWiNFO Pro」で測定した。温度は「CPU Package」、クロックは「P-core 0 T0 Effective Clock」の値だ。

グラフの推移は、バージョン6.02/5.06ともほとんど同じだ。スコアに差がないので、当然と言える挙動と言える。ちなみに、PL1=PL2=253W、ICCMAX=307Aと電力が制限されているため、Core i9-14900Kで平均温度は約77℃、Core i9-13900Kで約79℃とリミットの100℃よりもかなり低い動作となった。動作クロックは、Core i9-14900Kが5.1GHz前後、Core i9-13900Kが4.9GHz前後だ。両者は最大クロックに200Hzの差があるので、それが結果に出ている。

最後にCPU単体の消費電力推移を見てみよう。同じくCinebench 2024を10分間連続で実行時の推移を「HWiNFO Pro」で測定した。「CPU Package Power」の値だ。

○みんながBIOSアップデートに慣れているわけではない

電力の推移もバージョン6.02/5.06でほぼ同じ。Core i9-14900Kで平均が約207W、Core i9-13900Kで平均が約197Wとリミットの253Wには届いていない。ICCMAX=307Aという制限が効いているようだ。実際、ICCMAXを無制限設定にするとほぼ253Wまで消費電力は増加する。その分、動作クロックも上がるが、温度も10℃ほど上昇。それだけにPL1=PL2=253W、ICCMAX=307Aというのは性能と発熱、消費電力のバランスをうまく取った設定と言えそうだ。

マイクロコード(0x129)の登場によって、第13/14世代Coreの不安定問題はいったん解消されたようだ。さらに、もし今後トラブルが発生しても2年間の延長保証によってサポートを受けられる。Power Delivery ProfileのPerformance設定で使う分には、性能への影響も軽微だ。すでに購入した人もこれから購入を考えている人の不安はかなり払拭されたのではないだろうか。

ただ、マザーボードのUEFIアップデートが必要というのは、慣れてない人にとっては手間と感じるだろう。そして、定格以上の動作は自己責任とは言え、性能の限界を攻められるからこその「K」付きモデルであり、強力な電源回路を持ったハイエンドマザーボードだ。今回の問題は、その存在意義が揺らいでしまったのは事実。CPUの動作に関する標準的な設定が今後どうなっていくのか、気になるところだ。
(芹澤正芳)



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