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座ったままでも運動神経を活性化できるシート、金沢大などが開発

マイナビニュース / 2024年8月15日 14時51分

解析の結果、振動刺激を加えることで、即時的に筋活動が増加し、運動神経活動が増加することが判明したとするほか、振動刺激は、より高いしきい値で活動を開始する運動神経の活性化に寄与していることも判明したとする。運動神経は、小さい運動神経から順に活動を開始する特性があり、これは「サイズの原理」と呼ばれる。小さい運動神経は疲労しにくい遅筋線維を支配し、大きい運動神経は瞬発力がある一方で疲労しやすい速筋線維を支配する傾向にある。遅筋線維と速筋線維の中間には中間筋線維があり、遅筋線維・中間筋線維・速筋線維の順番に筋肉は活動することが知られている。このサイズの原理を踏まえると、低しきい値では遅筋線維、高しきい値では速筋線維が活動するため、振動刺激は速筋線維の活性化に寄与することが示唆されたとするほか、運動神経活動の変化が大きい人ほど筋力の増加量が大きいことも示され、身体機能の即時的な向上に貢献できることが判明したと研究チームでは説明している。

なお、加齢に伴い全身の筋肉は萎縮していくが、その中でも大腿四頭筋は転倒の予測因子として使用されているなど、バランス能力に関与する重要な筋肉の1つとして知られており、研究チームでは今回の研究成果について、長時間座位姿勢が強いられる航空機や自動車のシート、さらにはオフィスチェアなどへの応用することで、気軽かつ容易に身体機能を活性化できるデバイスの開発につながるものだとしている。
(波留久泉)



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