1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

外資系化粧品会社→パラレポーター→ブランド立ち上げ スキンケア研究家・三上大進のキャリアに迫る

マイナビニュース / 2024年8月22日 10時0分

言ってしまえば一つの化粧水。だけど、自分自身のあり方を大きく左右したものでした。そんな経験をした自分なら、物語を製品に詰めて、当時の自分みたいな方に届けることができるんじゃないかなというふうに思い、美容の世界を志して、外資系の化粧品会社に就職しました。

――大学時代には留学も経験されていますよね。これも就職を考えてのことだったんですか?

留学した時はまだ、具体的に将来のことを考えていたわけではありませんでした。ただ、日本で生活していると、お友だちもみんな日本人。それもすごく楽しいんだけど、多様性の中に自分を置いてみて、今まで得たことがなかった価値観に出会いたいというふうに思って、フィンランドに留学しました。

実際、フィンランドのデパートに行くと、化粧品売り場に男性の美容部員さんが普通にいたんです。当時の日本だと、男性がうろつくことすら禁忌みたいな雰囲気があったから、私からすると敷居が高すぎたのですが、フィンランドのデパートは男性の美容部員さんがいて、男性のお客さんも普通に好きなものを買っていて。自分が美容を遠ざけちゃっていたのかもというふうに思いました。フィンランドへの留学は将来的に美容の仕事をすることを見据えてのことではなかったのですが、気づきになったかもしれない経験ですね。
○人生で一番大きな決断を下す

――本書では、会社員時代はとにかく激務だったと書かれていました。

プラダを着た悪魔になれると思ったら、プラダどころか、泥だらけの会社員で(笑)。憧れの会社でしたし、花形と言われるマーケティングの担当だったので、鼻が高い時期もあったんですけど、すぐに幻想は破れて。仕事が一生終わらないんです。夜の9時に会社の電気が消えるんですけど、仕事が全く終わってないから、自分で卓上ライトを買ってきて、仕事をするような毎日でした。

――時代を感じますね……。そうした多忙な日々を乗り越え、現在に至るわけですが、当時のモチベーションはどういったところに?

ブランドというのは、昨日今日でできるものではなくて、歴史があって、その歴史が受け継がれて、それを受け取ってくださる方がいて初めて成り立つもの。ブランドとお客様を繋いでいるのは信頼なんですよね。このブランドの製品だから、このブランドが好きだから、という理由で、お客様は対価を払ってくださる。このブランドが受け継いできた信頼を自分は担っているんだというふうに思えた時に、すごく頑張ることができて。そこでますます美容へのリスペクトと、美容の力を信じてくれるお客様への感謝が自分の中で高まりました。その経験も、スキンケアブランドをプロデュースしている今の自分につながっているんじゃないかなと思います。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください