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2体のしめじが近づく様子にヒトは感情を強く読み込む、東大が確認

マイナビニュース / 2024年8月16日 14時23分

その結果、静止画から人型、しめじ、マッチの順に形状がヒトに似ていると評価されたが、感情を持っているかについては、近づく動画ではしめじが人型よりも高く評価されたという。これは、「社会的な動き」(2体の対象間に、社会的な関係性があるように感じられる動き)がある場合、しめじでは感情が強く読み込まれたことが考えられると研究チームでは説明しており、形状があまりヒトに似ていない対象でも、それが社会的な動きを示す場合、見る者はより強く感情を読み込む可能性が示唆されるとしている。

また追試として、静止画と動画の立体感が感情の読み込みに与える影響および顔パーツの有無が感情の読み込みに与える影響の検討が行われたところ、立体感は感情の読み込みに影響しないことと、動きが加えられた場合、顔パーツがない方が感情の読み込みが強くなることが示されたとした。

今回の研究成果について研究チームでは、これまで別々に研究されてきた形状と動きに関する知見を統合したことで、感情の読み込みにおける社会的な動きの効果が、形状のヒトらしさによって異なる可能性が示されたとする。特に、動きが加わることで、形状があまりヒトらしくない対象に対して強い感情の読み込みが見られたことは、“添い寝しめじ”の場合のような日常で見られる感情の読み込み現象を説明することにつながるという。

また、今回の研究で得られた知見は、シンプルで装飾の少ないキャラクターのデザイン、つまりミニマルデザインの意味を考える基盤を与えてくれる可能性があるとするほか、感情豊かなエージェントをデザインする際の実験的な裏付けとして利用可能であり、ユーザーが共感しやすいエージェントの作成に貢献することが期待されるとしている。
(波留久泉)



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