1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

岡安学の「eスポーツ観戦記」 第154回 クラロワ部門は進学校が大活躍。マルチプレイタイトルは通信制高校が盤石だった「STAGE:0」ファイナル

マイナビニュース / 2024年8月16日 22時18分

また、ほかの部門では通信制高校が常連校として上位を占めるのに対して、クラロワ部門は有名進学校が名を連ねるのも特徴です。チーム戦とはいえ、基本的には個々での対戦となるので、チーム力が物を言うほかの部門に比べて、それぞれが実力を上げていけば勝利しやすい部門と言えるでしょう。

特にチーム戦で上位を占める通信制高校は、プロ選手もしくはそれに近い選手が生徒のコーチングに当たることが多く、技術面でもチームワークでも、コーチのいないチームよりも格段に上質な練習をすることができるので、この差は大きいと言えます。

『Fortnite』は、海外で活躍するプロ選手の参加がありましたが、今年はサウジアラビアで開催されているeスポーツワールドカップの開催と日付が重なってしまい、そちらに出場する選手もいました。

そんななか、新たにゼロビルド部門が開設。いわゆるバトルロイヤル系と言われるシューティングゲームでも『Fortnite』は、障害物を自ら作り、高所からの狙撃などを可能にする建築があることで、ほかのタイトルとは一線を画しています。

その最大の特徴である建築要素を取っ払ったのがゼロビルドです。建築要素がなくなったことで、既存の建築物や岩、草むらなどを遮蔽物として利用しなくてはならず、エイム能力や移動計画などが重要になります。

また、多くの『Fortnite』プレイヤーがバトルロイヤルをプレイしており、ゼロビルドはそこまでプレイされていないので、予選から全国大会までに、どれだけ練度を高めるかが勝負の鍵でしょう。

そういった背景が影響したのか、バトルロワイヤル部門では優勝した「しぇろんていらー」は、5ゲーム中3ゲームのビクトリーロイヤル(最後まで生き残ること)を達成しましたが、ゼロビルドでは5ゲームとも違うチームが優勝し、混戦のなか、ざじぴーが優勝を果たしました。

個人の活躍が目立った『クラロワ』と対照的に、それぞれの高校がチーム力を見せつけたのが『LoL』です。

LoL部門は、前評判の高いルネサンス「がってぃんてぃんDX」が、評価通りの活躍を見せました。準決勝では『LoL』の強豪チームである「N1」を倒し、決勝では専修クラーク「序盤方向指定しか当たらない」を撃破しての優勝です。

決勝戦は、「序盤方向指定しか当たらない」ペースで進みますが、中盤の集団戦に勝利した「がってぃんってぃんDX」が勢いづきます。次の集団戦でも勝利すると、様子見をせず一気にネクサスを倒しきり、勝利を決めました。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください