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ソニーの立体音響「360RA」ゲームサウンド制作に活用、開発者プラグイン提供

マイナビニュース / 2024年8月19日 15時55分

画像提供:マイナビニュース

ソニーが開発した立体音響技術「360 Reality Audio」(360RA)が、ゲームサウンド制作の現場に拡がる。同社は8月19日、ヘッドホンで再生可能な立体音響のゲームサウンド制作を実現するゲーム開発者向けプラグインソフトの提供開始を発表。「CEDEC 2024」(会期:8月21〜23日)に出展し、実際のゲームにおけるデモと説明を行う。

ソフトウェアの名称は「Gaming Virtualizer by 360 Reality Audio」。世界中のゲーム開発会社でさまざまなプラットフォーム向けのゲームにおける立体音響開発に使われているというミドルウェアソリューション「Wwise」(ワイズ)のプラグインとして機能し、「低負荷、低遅延かつ自然な立体感のあるヘッドホン視聴向けゲームサウンドの制作を可能にする」としている。

ソニーでは、昨今は立体音響に対応した3Dゲームが増え、モバイルやPCなどのさまざまなプラットフォームで展開されていることと、ヘッドホンを使ったプレイスタイルの定着も踏まえて「多チャンネルのスピーカー環境だけでなく、ヘッドホンでも立体音響のゲームサウンドを楽しめる環境が求められている」と指摘。

360 Reality Audio(サンロクマル・リアリティオーディオ)の開発で培った360立体音響技術を生かして、今回発表した「Gaming Virtualizer by 360 Reality Audio」(ゲーミングバーチャライザー・バイ・サンロクマル・リアリティオーディオ)の導入を決めた。

既にコロプラやCygames、ガンホー・オンライン・エンターテイメント、ナイアンテック、スクウェア・エニックスといった、日本やアメリカ、イギリス、中国のさまざまな企業や開発スタジオなどで、ゲーム開発への実装に向けた検証が進行中。

このうち、コロプラが提供するアドベンチャーゲーム「PRINCIPLES」(プリンシプルズ)では、同ソフトの実装による新たなサウンドデザインにより、「足音やむき出しの電気回路から漏れる音、洞窟内の反響音などを、臨場感のある立体的な音場で体感できる」としている。
○同ソフトの実装に向けた検証を行う各社からのコメント
■コロプラ オーディオプログラマー 渡邉大輝氏

「Gaming Virtualizer by 360 Reality Audio」の導入によって、音像の定位感が向上し、視点移動などを行った際にも違和感の少ない定位の変化を感じられるようになりました。ゲームエンジン「Unity」と「Wwise」を利用した開発環境に手軽に導入することができ、モバイルゲームで問題なく利用できる処理負荷である事も嬉しいポイントです。

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