1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

ソニーの立体音響「360RA」ゲームサウンド制作に活用、開発者プラグイン提供

マイナビニュース / 2024年8月19日 15時55分

■ガンホー・オンライン・エンターテイメント シニアサウンドクリエイター 尾崎景吾氏

ゲームに立体音響を取り入れることで、より臨場感を高めた豊かな音響表現が実現できると確信しています。
「Gaming Virtualizer by 360 Reality Audio」の技術はサラウンドシステムのように特定の機材環境に依存しないため、幅広い層に楽しんでいただけるサービスになるのではないかと考えております。
■Cygames サウンド本部 音響研究室 マネージャー 牧村亮治氏

実スピーカーでの立体音響の出力機器をお持ちのユーザー様は少なく、作り込んだ音響体験を多くの方々に届け切れない中で、プラットフォームを問わず、ヘッドホンにて再現度の高い立体音響を提供できる手段があれば、皆さんにより広くお届けできると考え、本ソフトウエアの検証を行わせて頂いております。
○Gaming Virtualizer by 360 Reality Audioの技術詳細

一般的に、3Dゲームなどで使われる立体音響をヘッドホンで再生する信号処理には、ゲームをプレイするハードウェアの高い処理能力が必要とされる。

ソニーが今回導入した新しいプラグインソフトでは、最適化された効率のよい信号処理が可能になり、ハードウェアへの負荷を抑えることで、モバイル機器など処理能力の限られた機器でもヘッドホンで没入感ある立体的なゲームサウンドを楽しめるようにしている。

また、360RAで培った立体音響技術やノウハウを生かし、低遅延で自然な立体感のある音場を実現。「音の定位感に優れているためゲーム内で上方や後方から鳴る音の位置感覚が分かりやすく、位相干渉の少ない処理によりプレイヤーの視点が大きく動いた際に追随する周りの音の動きもスムーズに体感できる」とする。

このソフトはAudiokineticの協力を受けて開発しており、同社が提供するオーディオミドルウェア「Wwise」のプラグインとして使える。

Wwiseはさまざまなプラットフォーム向けのゲーム開発に使用されており、モバイルやPCなどのそれぞれのプラットフォーム向けのゲームサウンドのデザインを統一して行える点が特徴。サウンドデザインをプラットフォームごとに調整する必要がなく、ゲームの開発効率が向上するという。

ゲーム内の音を分けてそれぞれ調整することもでき、たとえば人の声や効果音など、位置を明確にしたい音についてはGaming Virtualizer by 360 Reality Audioを用いて立体音響化。環境音などの特定の位置から鳴っていない音は別の処理を行える。こうしたそれぞれの音に合わせたゲームサウンドの制作を可能にし、「ゲームクリエイターの意図をより忠実に反映した自由度の高い空間表現」が可能になるとしている。
(庄司亮一)



この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください