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「子連れ出社」を実践する企業に潜入取材 - 子育て世帯の"夏休みの壁"対策、子を持たない従業員の目にどう映る?

マイナビニュース / 2024年8月21日 9時44分

freeeでは以前から個別で子連れ出社を行う従業員がいたり、土日に家族を招いたファミリーイベントを開催するなど、オフィスに子どもを招くことにオープンな雰囲気があったそうですが、施策として取り組むのは今年の夏が初。社内のコミュニケーションツール内の子育て社員の情報交換チャンネル内で交わされた「夏休み中、子どもどうする?」という相談がきっかけだったといいます。

子どもを自宅に残し出社することへの不安や、お盆休みで学童が利用できず困るといったリアルな声を、社内のDEI(Diversity, Equity & Inclusion)推進チームが拾い上げ、有志の運営委員会メンバーと共に本格的に子連れ出社を迎える体制を作り上げました。

ここで驚くのは、決断から実践までのスピード感で、準備期間に要した時間はなんと5営業日程度なのだとか。以前から従業員向けに開放していたフリースペースの一角を子連れ出社用のスペースに充てることで、費用もほぼかけることなくスタートしました。フットワークの軽さやスピード感は「日々の業務で心がける"アウトプット思考"による影響も大きい」と、土島さんは話します。

初の試み、しかも職場に子どもを迎えるとなれば、事前リサーチやリスク回避に向けた話し合い、そこから各所の合意をもらって……というステップで時間もかかりそうですが、「まずはやってみよう。やってみて課題が出たらまた考える」(これをfreee社内では"アウトプット思考"と呼んでいる)という企業風土が後押しし、この速さで実現につながりました。だからといって必要タスクを省いているということではなく、実現する上で懸念されるセキュリティや法律周りの課題に対し、社内の専門家チームと相談し、3つのルールを定めることで対策しています。

●管理監督責任は親が持つ
●執務スペースには基本的に立ち入らせない
●スペースには大人が必ず常駐する

土島さんの「子育てと仕事を両立する当人だけが辛い思いをしていても、良いことはないと思うんです。会社として"お子さんがいる方も働きやすい環境"を作ることで、従業員それぞれがより自分らしく働けるようにしていきたいと考えています」という言葉から、個人プレーではなくチームプレーで最大限のアウトプットを目指すからこその取組みであることも感じられました。
■子連れ出社は子を持たない従業員にもメリットが

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