1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

企業の9割がAI導入も旧式インフラやスキル不足で十分な効果が出ず- Cloudera調査

マイナビニュース / 2024年8月23日 13時13分

画像提供:マイナビニュース

Clouderaは8月23日に、エンタープライズAIの導入における課題や障壁に関する調査結果をまとめたレポート「The State of Enterprise AI and Modern Data Architecture(エンタープライズ AI と最新のデータアーキテクチャをめぐる状況)」を発表した。企業の約90%がAIを導入するも、旧式のインフラや従業員のスキル不足で効果を十分に出せていないことが明らかになった。

この調査は、ClouderaがResearchscapeに委託し、米国、EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)、およびAPAC(アジア太平洋)地域の600名のITリーダーを対象に行われた。調査では、エンタープライズAIの導入における課題や障壁、AI導入計画、データインフラの状況、ハイブリッドデータマネジメントのメリットについても質問され、88%のITリーダーがAIをある程度の規模で導入しているものの、多くの企業がAIの真のメリットを得るために必要なデータインフラや従業員のスキルをまだ整備できていないことが明らかになった。

多くの企業がAIを活用して事業運営の活性化やイノベーションの促進を図っているが、すべての組織がそのメリットを享受しているわけではなく、AI導入の最大の障壁として最も多く挙げられたのは、AIによるセキュリティやコンプライアンスに関するリスクへの懸念(74%)であった。

また、AIツールを管理するための適切なトレーニングや人材の不足(38%)やツールの高額さ(26%)も課題とされていることから、 AIの導入が急速に進んでいるにもかかわらず、弾力性のあるAI戦略の柱となる重要な要素の多くが軽視されている、あるいは忘れられているということが読み取れるとしている。

この調査では、AIに関する取り組みはデータの信頼性に依存していることが明らかになった。回答者の94%は自社のデータを信頼しているが、55%は基幹システムのデータにしかアクセスしておらず、すべてのデータにはアクセスしていない。こうしたネガティブな反応は、データセットに矛盾がある(49%)、複数のプラットフォームでデータを管理できない(36%)、データが多すぎる(35%)といった課題がにより生じており、この結果、多くの企業が信頼性の高い最新のデータアーキテクチャを確立できていない可能性が示されている。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください