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窓辺の小石 第180回 モニター No.6

マイナビニュース / 2024年8月23日 15時51分

画像提供:マイナビニュース

PCに接続できる外付けのモニターディスプレイは、Windowsから情報を取得できるようになっている。それには、VESA(Video Electronics Standards Association。ベサ)で作成された以下の仕様が関係する。

DDC Display Data Channel
E-DDC Enhanced - Display Data Channel
EDID Extended Display Identification Data
E-EDID Enhanced - Extended Display Identification Data
DisplayID

DDCは、VGAコネクタの空きピンを使って、モニターの仕様をPC側に伝えたものが始まり。簡単にいうと、DDC/E-DDC(以下DDCと略記する)は、ディスプレイの内蔵ROMをI2Cで伝送する物理的な仕様である。その上で、伝送される情報の構造(EDID structure)を定めるのがEDID/E-EDIDである。なお、EDID/E-EDIDは、後継の仕様としてDisplayIDが策定されている。

DDC/E-DDCは、PC側から電力を供給することで、モニターがオフの状態でも情報を伝えることができる。現在では、VGAコネクタだけでなく、DisplayPortやHDMI、DVIなどのコネクタにも組み込まれている。

EDID/E-EDID/DisplayID(以下EDIDと略記する)は、このときに読み出される情報の構造を定義する。ここには、モニターの物理サイズや製品ID、製造年などの基本的なメタ情報や、解像度、タイミング、信号仕様などが含まれている。オペレーティングシステムは、ディスプレイの使用に先立ち、EDID/E-EDID/DisplayIDを得て、適切な方法でディスプレイを制御する。

一般に、モニターは、ディスプレイアダプタ(GPU)に接続されるため、モニターの制御は、ディスプレイアダプタのデバイスドライバーを介して行う。デバイスドライバーから情報を得るには、ドライバが独自に定義するIOCTLなどを使う必要があるため、DDCを直接制御するのは難しい。しかし、Windowsは、接続時にEDIDを読み出して、レジストリに保存している。このため、ユーザーアプリケーションは、レジストリを読み出すことで、ディスプレイのEDIDを得ることができる。

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