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「古い体質の会社でも変われる」kintoneの可能性とは? 3つの活用事例を紹介

マイナビニュース / 2024年8月27日 11時0分

具体的には、ドライバーがバーコードをスマートフォンで読み込めば、代車の所在地がカレンダー上に表示されるようになり、ドライバーが作業する工場や使用する代車、作業日時を入力すれば自動的にカレンダーに反映されるようになった。

予定に変更がある場合でも、アプリを操作するだけで変更が可能で、紙の入出庫カードによる煩雑な管理から解放された。その結果、目標だった年間14日の工数削減を大きく上回り、年間48日の工数削減に成功したという。

大久保さんは「アプリを使う人全員でメリットを共有することが重要だ」と、kintone導入の成功の秘訣を語っていた。
アプリを作るときに大事な3つのポイント ‐ 三豊工建

建築全般および設計業務を手掛ける三豊工建もkintoneの導入で成果を上げている企業の一社だ。

登壇した高橋加奈さんは、「とりあえず業務を効率化しよう」というざっくりとした上司の指示のもと、業務改善を1人で進めた。

「kintoneの導入前は、とにかく社員全員残業が多かった。月の残業時間は平均60時間超で、深夜まで残業している人もいた。残業時間の大幅削減につなげるため、アプリをとにかく作り始めた」と、高橋さんは振り返る。

社員からのフィードバックを参考にして試行錯誤を重ね、日報や休暇管理、サポートデスク、図面管理といったさまざまなアプリを一人で開発した。これらのアプリが社員に普及した結果、月の平均残業時間が約25時間まで短縮できたという。

「今では19時には社内に誰もいない状態になり、全員に余裕ができたので若手を育成できる環境が整った」(高橋さん)

プレゼンテーションでは、高橋さんがアプリを作るときに心がけた3つのポイントが紹介された。

1つ目は「分かりやすい見た目」だ。よく使うアプリはトップ画面に配置し、アプリのアイコンはイメージしやすいように自ら作った。色味やスタイルを分けることも意識したという。

2つ目は「作業効率」。例えば、アプリにおける入力項目は最小限に抑えた。「文字入力は最終手段。入力のブレや漏れは当然あるので、自由な入力はなるべくさせない。入力する内容が決まっているものは『ルックアップ』や『プルダウン』などを使用した」と、高橋さんは説明した。

3つ目は「お金をかけないこと」。kintoneには多種多様な有料プラグインが用意されているが、高橋さんは限られた予算の中でアプリ開発を進めた。できる範囲で開発することを心掛け、カスタマイズで対応した。

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