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バイプレイヤーの泉 第138回 『新宿野戦病院』塚地武雅、昭和ホームドラマのような台詞回しが心地よい

マイナビニュース / 2024年8月26日 11時0分

画像提供:マイナビニュース

幼少期から熱血ドラマオタクというエッセイスト、編集者の小林久乃が、テレビドラマでキラッと光る"脇役=バイプレイヤー"にフィーチャーしていく連載『バイプレイヤーの泉』。

第138回はタレントの塚地武雅(ドランクドラゴン)さんについて。芸人俳優というカテゴリーがあるとしよう。最近では金田哲(はんにゃ)、角田晃広、ヒコロヒーなどがクレジットに目立つ。その中でも約20年近く、ドラマや映画に連続して出演しているのが塚地さんだ。お笑い芸人さんとはさまざまな才能に長けているというのは、何となく分かっている。でもたまに国民的愛されキャラまで輩出してくるのだから、目の離せないカテゴリーだと思う。今回は塚地さんについて、率直に思うことを……
○堀井しのぶさん、昼も夜も大活躍

まずは現在、塚地さんが出演されているドラマ『新宿野戦病院』(フジテレビ系)のあらすじを。

新宿歌舞伎町にある聖まごころ病院。土地柄、治療費もなく救急で運ばれてくる患者が多くいる。よって赤字経営である。そんな病院に突如、姿を現したのはヨウコ・ニシ・フリーマン(小池英子)。アメリカの医師免許を持ち、軍医として働いていた経験がある。ちなみに院長の隠し子で、英語と岡山弁を使いこなす。そしてヨウコ先生は次から次へと運ばれてくる患者を、軍医らしい少々手荒な技で、次々に治療していく。

夏ドラマの特徴でもあると思うが、1つの作品に対する好みが「苦手」「好き!」と真っ二つである。特に『新宿野戦病院』に関しては脚本家の宮藤官九郎氏が、今年の冬ドラマで放送された『不適性にもほどがある!』(TBS系)で、スマッシュヒットを飛ばした経緯もあり、放送前から視聴者のボルテージは高まっていた。

ところが放送開始後は「ゴチャゴチャしている」「分かりにくい」とネガティブな意見が飛び交う。ただ一方、クドカンファンの私からすると、今回も"クドカン節"が作品に活きている。ジェンダー、トー横キッズ、ホストクラブの売り掛け問題など、今、問題になっている要素が盛り込まれていて、面白いのに……と、ひとりごちる。

そんな作品に塚地さんは、看護師長・堀井しのぶ役として出演している。こちらの役も当初「男か女か分からない」という、登場人物紹介の表記に揶揄が飛び交った。ジェンダー問題に関しては、世間の琴線がどこに張り巡らされているのか分からない。でもクドカンならこの問題、見捨てるはずはないと思い、放送を見守った。

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