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カレー沢薫の時流漂流 第314回 フードロスと半額ハンターを駆逐するAIさん、米騒動も何とかしてくれ

マイナビニュース / 2024年8月26日 17時15分

画像提供:マイナビニュース

この世にコロナウィルスが現れ早や数年、一時期のような緊迫感はなくなってきたが、その分カジュアルに罹る者も増え、私の周囲でもコロナ経験者が増えて来た。

そんな中、私は未だにコロナノーエンカウント、外出しないことこそ最強であることを示し続けていた。

しかし、私が外に出なくても同居家族は出る。その結果夫が罹患し、持たず、作らず、持ち込ませずの非コロナ三原則がついに破られることとなった。

夫の職場はすでにパンデミック状態であり、同空間にいた者の大半がその日のうちにコロナ症状を訴えているそうだ。

強力な感染力である、そんなウィルス保有者と同居している私ももはや感染不可避であり、こうなると「外出しない」が逆に感染率を上げる自爆行為になってくる。

しかし、私が唱える非外出最強論が指す「外」が「家の外」だと思っている人間はまだ青い。

私の言う外は「部屋の外」のことである。

よって、コロナ保持の夫とずっと同じ家屋内にいたが「自分の部屋から出ない」という平常運転を貫いた結果、コロナに罹ることはなく、夫も誰もが誤差と惰性で1日ぐらいおかわりしそうなところを、医者が示した最低出社禁止期間のみを消化して職場復帰した。

また外に出ないことこそが最強と知らしめてしまった、敗北が知りたい。

だが、すでにインフルエンザと同レベルの扱いになりつつあるコロナだが、重篤になる場合もあるし、後遺症に苦しむ人もいる。

夫の症状も強めの風邪程度であったが、職場復帰後になって「嗅覚を失っている」という後遺症に気づいたそうだ。

私が部屋の外に出るタイプだったら「いつものハミング未使用鳥獣臭がしない」という理由で、夫も嗅覚喪失にすぐ気づいただろう。

完璧に見えた部屋不出最強論の意外な盲点だ。早急に「部屋から出てこないが臭いだけ貫通してくる」など、バージョンアップを検討しなければならない。

コロナの症状は一週間程度でも、後遺症はいつまで続くかわからない。夫も現在は徐々に嗅覚を取り戻しつつあるようだが、当初は不安だったようで「鼻が良いことだけが俺の取り柄だったのに」と、20年近くつきあって初めて知った特技の消失を嘆いていた。

慢性的な疲労や体の痛み、味覚異常などに比べれば、嗅覚はまだ大したことないように思えるが、嗅覚がないと食事の楽しみも半減であり、不便さもあるという。

今思えば、確かに夫は鼻がよく、私が弁当に「要審議」なおかずを入れると、すぐに「弁当が腐ってた」とLINEで報告してくることが昔はよくあった。

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