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Z世代が注目するマネートレンド「ラウド・バジェティング」ってなに? FPが解説

マイナビニュース / 2024年8月27日 10時47分

画像提供:マイナビニュース

今アメリカで、Z世代を中心に、「ラウド・バジェティング」という言葉がマネートレンドとなっています。直訳すると「声高な予算管理」となりますが、言葉の意味は、「支出を減らし、貯蓄目標を達成するための取り組みをできるだけ高らかに表明すること」となります。どういう経緯で広まったのか、具体的にはどうするのかなど、いろいろ疑問が浮かぶでしょう。そこで、いち早く、このマネートレンドをFPの立場からわかりやすく解説します。

きっかけはTikTok

「ラウド・バジェティング(loud budgeting)」という言葉は、ニューヨーク在住のルーカス・バトルさんによるTikTokの投稿がきっかけで広まりました。

@lukasbattle Replying to @operelly ♬ original sound - Lukas Battle

これまで、裕福な芸能人やインフルエンサーを崇拝したり、SNS上で自分の富を偽ったりする文化がありました。バトルさんはこれに対抗して、正反対である「ラウド・バジェティング」という言葉を生み出しました。

ラウド・バジェティングは、「支出を減らし、貯蓄目標を達成するための取り組みをできるだけ高らかに表明し、そのことに対して透明性を持つこと」を意味しています。わかりやすく言うと、「私はこれから節約してお金を貯めるのでよろしく!」と皆に宣言することで、目標を達成しやすくなり、また、それに対してのネガティブな印象もなくすことができます。

多くの若者がこの言葉を支持した背景には、アメリカのインフレが影響しているようです。バトルさんもTikTokで「国のインフレ水準について、立ち上がろう」と発言しています。物価が高騰している中で、贅沢に憧れるのではなく、地に足をつけてできることをやっていこうという考えが共感を得たのではないでしょうか。
ラウド・バジェティングはどんな効果がある?

節約することを公言する「ラウド・バジェティング」にはどんな効果があるのでしょう。

たとえば、お友達と食事に行くときに、予算オーバーのお店を提案されたら、それを理由に断るのは勇気がいるでしょう。仕方なく誘いに乗れば大きな出費となり、嘘をついて誘いを断るのもあまり気分はよくありません。

しかし、あなたが「ラウド・バジェティング」を実践していたらどうでしょうか。誘いを断るのは節約のため、節約するのは貯蓄目標があるためと、明確でポジティブな理由を示すことができます。そもそも、それを知っているお友達は、高いお店での食事は提案しないでしょう。あなたが、お友達と一緒に食事をしないのは、お友達側の問題ではないことが明らかなので、あなたの予算に合わせた提案をしてくれるようになります。あるいは、あなたがイニシアチブを握ってお店を決めることができるようになります。こうしたことが習慣となれば、過度な支出を抑えることができ、目標達成に近づけます。

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