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ニコンの新本社が凄かった! 光を集める構造で革新的製品を生み出す場所へ

マイナビニュース / 2024年8月27日 11時38分

画像提供:マイナビニュース

ニコンは、東京都港区港南にあった本社を10年ぶりに東京都品川区西大井へ移転し、2024年7月29日より稼働を開始。8月22日に報道陣向けに新オフィスの公開を行った。

ニコンの新本社は、今回報道陣に公開された「本社/イノベーションセンター」のほか、各事業のラボが集結している「イーストサイト」、グループ各社が入っている「ウエストサイト」の計3つの区画で構成されている。また、本社/イノベーションセンター1階にもラボが設置され、ここから新しいものを生み出し未来を切り開いていくという思いが込められていることから、「/イノベーションセンター」までが1つの名称だと担当者は強調していた。

この新本社のキーワードは「ゆかりの地」。西大井はニコンが100年以上にわたって拠点を構え、あらゆる製品やサービスを生み出してきた場所である。同社の旧社名「日本光学工業」になぞらえて、多くの社員が通勤に使用してきたこの通りはいつの頃からか「光学通り」と呼ばれるようになり、1995年12月に東京都品川区の公式な道路愛称名として命名されるに至っている。

そうした歴史ある光学通り沿いに構えられた新本社のコンセプトは「City of Light」。新本社移転プロジェクトチームは、「ニコンは光の可能性に挑んできた会社であり、光が集まる街のような建物にしたいという思いが込めてある」と述べていた。

そのため、設計に関しても「光」に注目した構造になっており、建物にひさしを設けて直射日光を遮りつつも、反射光を取り入れることで明るさと省エネを両立する工夫などが取り入れられている。また、光の屈折を利用し部屋の奥までくまなく光が入るような設計には、社員一人一人の光でニコンの未来を明るく照らしていきたいという思いが込められているのだという。

新本社は巨大で、最も長い距離のある場所は縦方向で150m、横方向で60mほど。同社の社員曰く1日2万~3万歩くらいは気づいたら歩いているくらいには広いとのこと。さまざまな部門が集まり、コミュニケーションを促進するため、柱のない開放的なつくりになっているという。

また、働く場所を社員1人1人が自律的に選択できるようABW(Activity Based Working)が導入されており、コラボレーションエリア、大階段、ダイニング、屋外のテラス、デスク以外での勤務が可能。至る所にコンセントはあるものの、持ち運びが出来る充電器も各フロアに完備されるなど、自分の好きなところで働きやすい環境が整備されていた。同社社員の中には「今は気温的に暑かったり天候も優れない日が多いため難しいが、もう少し涼しくなったらテラスで作業をしてみたい」と述べる人もいた。

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