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ニコンの新本社が凄かった! 光を集める構造で革新的製品を生み出す場所へ

マイナビニュース / 2024年8月27日 11時38分

今回の新本社移転に対し、徳成旨亮社長に人的資本について伺うと「イノベーションを生み出すのは人。そのため、今回の新オフィスもそうですが、これからも人への投資は惜しまないつもりです」と述べていた。これまで同社では、1年間に2回の賃上げや、専門人材に対して1人当たり2000万円の投資をするというような独自の制度を導入してきた。「大切なのは“成長”だと考えていて、よりよい未来を投資家などにはもちろん、社員や若者にもわかりやすくみせていきたい」と語っていた。

また、人的資本に関連する若者への訴求・育成に対しては、学生らを呼び大型スクリーンが設置してあるアトリウムにて研究発表会を開催するなどしてつながりを作っているのだという。そのほか、研究施設を本社内に設置し、学生にとって魅力的な会社にしていると徳成社長は話す。

「研究開発施設は基本的に地方にあることが多く、入社する意思を持つうえで障壁となることが多いです。学生の人達はただもらえるお金だけで会社を決めるのではなく、QOL(Quality of Life)が満たされ、自分の人生設計を達成できる働き方ができるかも重要視されていると思います。そのため、本社内にイノベーションセンターを設置しました。東京都内で研究開発ができるというのも魅力の1つになると考えています」と述べていた。

また、今回の新オフィス公開で同社が強調していたキーワードに「地域に根差した会社」がある。近隣の住民に迷惑にならないよう、季節ごとに決まった時間にはブラインドが閉まるよう夜間の光漏れ対策がなされているほか、建屋には最高クラスの耐震構造が施されており地震などの災害が起きた場合、本社/イノベーションセンター内の社員とは別に約300名の近隣住民が避難できる仕組みも整えているという。

こうした一般の人でも自由に出入りできるスペース(上述したアトリウムも含まれる)も完備されているため、すでに近隣の人々がよくコンビニなどを利用するために自由に立ち寄っているとのこと。

さらにこうしたスペースの1つとして2024年秋にはニコンミュージアムの移転リニューアルオープンも予定されており、だれもが楽しめる施設になりそうだ。展示スペースはもともとあった品川よりも大きさや展示内容をさらにパワーアップするとしている。

なお、誰でも自由に出入りできるスペースの床にはニコン製の光学ガラスの廃材が散りばめられているのだという。輝いているところがところどころにあるため、もし足を運んだ時はぜひ床にも注目してほしい。
(上定真子)



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