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サステナッジ教育の「教員向け研修会」が開催 - ナッジの手法を用いた環境教育の効果とは

マイナビニュース / 2024年8月27日 18時51分

16の省エネ行動を紹介・推奨する「サスナッジ教育」では簡単に剥がせる「省エネ行動シール」や各種取り組みの記録シートを活用。行動を具体的にイメージさせることで省エネ行動を喚起し、家電などの初期設定を変更することで、省エネ行動の実践を継続しやすくする工夫を盛り込み、コミットメント効果を高めている。

「サスナッジ教育」の導入初年度となった2023年度、秦野市では小学校3校・中学校1校の計445名の児童・生徒に、昭島市では小学校3校の計205名の児童にサステナッジ教育を実施。秦野市では81.7t、昭島市では37.6tのCO2削減効果を得たとされる。

秦野市は2021年11月に秦野ガス・東京ガスと相互に連携し、脱炭素社会に関する知見や技術を活用してカーボンニュートラルシティの実現を目指す「カーボンニュートラルのまちづくりに向けた包括連携協定」を締結。

昨年度より「サステナッジ教育」の導入を開始し、今年度は「指導者養成講座」を受講した教員が9月~12月頃、児童に本プログラムの授業を行う予定だ。

昨年度、秦野市で環境問題の関心があると回答した小中学生は、サステナッジ教育の前後で17%向上して79.4%に。普段の省エネ行動の実践に関する質問には19.2%の向上が見られたそうだ。

また、サステナッジ教育を受けた小中学生の保護者の87.3%が、本プログラムを通じた取り組みが省エネ行動のきっかけになったと回答。家庭・保護者への波及効果の大きさも本プログラムの特徴のようだ。
○■体験学習で実践的な省エネ行動を学ぶ

普段の生活を振り返りながら省エネ行動を実践してもらうため、「サステナッジ教育」では座学に加え、4回目の授業では選択型の体験学習も用意。ガスのエコな使い方を体感する「エコ・クッキング」や、「省エネ行動トランプ」といった教材を用いる授業など、4つの体験学習のメニューから選択して実施される。

指導者養成講座・教員向け研修は10時から17時までの終日研修で、今回公開されたのは4つの体験学習のメニューのうち、「節電」「節水」の実験に関する授業の進め方などに関する講座。

上手な食器洗浄方法を体験し、水やお湯、洗剤を上手に使う方法を体感する「節水実験」は、通常500ミリの水を使う皿洗いを、200ミリ程の水で済ませる方法を紹介するというもの。油汚れをあらかじめ古布で拭き取り、水を溜めた洗い桶と水で薄めた1:1で希釈した洗浄液を使う。

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