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吉野家がダチョウの肉を商品化! ローストビーフ風「オーストリッチ丼」に込めた思いとは

マイナビニュース / 2024年8月29日 8時16分

画像提供:マイナビニュース

牛丼チェーン「吉野家」を展開する吉野家ホールディングスが新事業に乗り出す。「オーストリッチミート(=ダチョウ肉)」を使った新メニューを発売すると同時に、オーストリッチミートが持つ美容成分などに着目したスキンケア商品も子会社を通して展開するという。

代表取締役社長の河村泰貴氏は8月28日に開催された事業発表会の中で、「我々のミッションは、人も地球もウェルネスになれる選択肢のひとつとして、オーストリッチを定着させることだ」と意気込みを語った。
○▼「環境に優しい動物」ダチョウの肉を商品化!

創業から125年、チェーン展開開始から56年を数える吉野家だが、その長い歴史は「牛肉をめぐる情勢に左右され続けた歴史でもあった」と河村氏は語る。実際、BSEが世界的に問題視された2003年には牛丼の提供停止を余儀なくされるなどしてきた。

「牛丼の品質を守りながら、事業を持続的に成長させるにはどんなリスク分散が必要かを考える必要があった。こうした課題は2000年代前半から感じていて、そこで出会ったのがダチョウの肉、オーストリッチミート。牛肉の赤身にも似た味で非常に美味しかったし、それでいて飼料効率が高いということで興味を持った」

さらに、2012年に代表取締役社長に就任して以降は、「企業化(チェーン化)された飲食業の社会的役割」について常に考えるようになったとし、「食べておいしいだけでなく、身体にもうれしい健康な食事、そしてエビデンスに裏付けられた健康の追求、こういった取り組みを深化させることが企業化された飲食業である私たちの使命だ」と結論付けたという。

2017年にはオーストリッチの自社牧場の経営をスタートして機能研究を本格化。生産、飼育、研究を一気通貫で行うなかで、オーストリッチミートは低脂肪・高タンパクでビタミンや鉄分、抗疲労成分のイミダゾールジペプチドも豊富に含む健康的な食材であること、さらには脂から抽出できるオイルには美肌成分の浸透促進効果があることもわかったという。

その結果として今回、吉野家では新商品「オーストリッチ丼~スープ添え」を新たに販売し、100%子会社の「SPEEDIA」ではスキンケア商品を展開するに至った。河村氏は「これはまだキックオフに過ぎない。我々のミッションは人も地球もウェルネスになれる選択肢のひとつとしてオーストリッチを定着させること。持続可能な未来に向けて、人も地球も健康で豊かにする選択肢になることを願ってやまない」と訴えた。

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