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『24時間テレビ』“このままではできない”危機から放送決断 総合Pが明かす改革断行の舞台裏と覚悟

マイナビニュース / 2024年8月30日 6時0分

画像提供:マイナビニュース

●寄付金着服発覚前に決まっていた「愛は地球を救うのか?」
日本テレビ系大型特番『24時間テレビ47』が、8月31日18:30~9月1日20:54に放送される。約半世紀にわたりチャリティーを呼びかけ、これまでに総額433億64万3146円の寄付金を集めてきたが、昨年11月に系列局での着服が発覚。信頼を大きく揺るがす事態に中止を求める声も相次いだが、「支援を必要とする方がいるならば、少しでも多くのチャリティーを届けたい」(森實陽三執行役員コンテンツ制作局長)という思いで、今年の放送を決断した。

そんな逆風の中で、「愛は地球を救うのか?」というテーマの刷新、メインパーソナリティー体制の見直し、“目的別募金”の新設など、大きな改革を断行して臨む今年は、どのような意識で制作されているのか。コロナ禍の2020年や昨年に続き、5回目の総合プロデューサーを務める吉無田剛氏に、本番への舞台裏と覚悟を聞いた――。

○昨年の放送後に感じた“微妙なズレ”

今年のテーマは、1978年の第1回から長年掲げられてきた「愛は地球を救う」を見つめ直し、あえて“?マーク”をつけて「愛は地球を救うのか?」と自問自答するものになった。これは、寄付金着服という不祥事を受けて考案したと思われがちだが、実はその前に決めていたものだった。

大きな改革が必要になっていたのは、「昨年の放送は、コロナが明けてもう一度作り上げるという意気込みで、フォーマットを2019年以前の形に戻したのですが、放送が終わった後に、番組企画の一つ一つの問題ではなく、大きな枠組みの中で『24時間テレビ』と視聴者の求めるチャリティーの形に微妙なズレが生じていた感覚がありました」という理由から。

「コロナ禍を経て、民放テレビ局がチャリティー番組を放送するということへの視聴者との向き合い方を、より本質に考えていかないといけない」という意識の中で、昨年に続き総合プロデューサーに任命された吉無田氏。その際、福田博之副社長から「過去を踏襲しなくてもいいから、新しい『24時間テレビ』を作ってほしい」というミッションを、昨年9月に受けていた。

その日から2か月の時間をかけ、2020年にもタッグを組んだ総合演出・上利竜太氏と共に改革を示すテーマ、コンセプトとして「愛は地球を救うのか?」を11月初旬に社内プレゼンした。

しかし同月28日に、前述の着服事件が発覚。吉無田氏は「正直、来年はできないんじゃないかと思いました。それはプロデューサーとしてよりも、視聴者としての視点で思ったことで、“それでもやります”とすぐには考えられなかったです」と振り返る。福田副社長に対しても、「来年、本当にやりますか? 僕はこのままではできないと思います」と相談していた。

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