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聴覚障害の夫婦と耳の聞こえる子どもたち…“バリア”のない家族から取材Dが感じた「目と目で向き合う大切さ」

マイナビニュース / 2024年9月1日 6時0分

「聞こえないからこそ、目と目で向き合うということを非常に大事にされていて、日常的な家族のコミュニケーションで、夫婦も子どもたちも、お互いに目と目を見て会話されているんです。私たちは聞こえるからこそ、どうしても声だけのコミュニケーションがメインになって、相手の目を見て話すということを忘れがちになっていると思うのですが、それができていることが、思いが通じ合っている理由なのではないかと思いました」

それに加え、「親子で話しかけるときに体に触れたりして、時には“触覚”も使ってコミュニケーションを取ることも大事にしているのが印象的でした」とも受け止めた。

●「道を広げたい」様々な仕事を経験してきた理由
世界一周に出かけたり、27の資格を取得したり、宇宙航空研究開発機構(JAXA)に勤務したりと、多彩な経歴を歩んできた晴樹さん。様々な経験をしながら、一つの仕事を3年以上継続することを決めているそうだが、それは「3年やれば、聞こえない人にもできる仕事だということが証明できるからなんです。これから生まれてくる子どもたちのためにも、道を広げていきたいという思いを持っていました」と、使命感から課したルールだった。

そうした中でたどり着いた「民泊」は、極めて高いコミュニケーション力が問われる仕事。現在、美瑛は外国人観光客が多くを占め、今回の取材中にもタイや韓国、ニュージーランドと、世界各国から予約が途絶えない状況になっていたが、言語の壁もタブレット端末の翻訳アプリを活用して乗り越え、持ち前の明るさときめ細かな接客による高いホスピタリティで好評を得ている。

山崎氏もこの民泊を利用してみたそうで、「すごく居心地が良かったです。手作りの露天風呂もあって、それがまた好評なんです」と話した。

○「聞こえなくても、できるんだよ」が原動力に

そんな晴樹さんに、次に挑戦したいことを聞くと、「もうやりたいことは全部やり尽くしちゃって、正直ないんです」という言葉が返ってくるのだそう。

子どもたちが生まれて大人になるまでしっかりと向き合いたい思いから、育児に集中できるように東京から美瑛へ移住したという経緯もあるが、近くで見ていた山崎氏は「また新しい挑戦をされるのではないかという気もしています」と予感する。その根拠は、晴樹さんから伝わってくる旺盛すぎる好奇心だ。

「“やりたいことは、まずやってみよう”という方ですし、諦めない心がすごくあると思います。今回の番組では描けなかったのですが、介護福祉士になるために、全国の専門学校に入学を希望しても30か所以上断られて、最後に唯一受け入れてくれたのが沖縄の専門学校だったんです。そこの先生にかけられたのが“前例がないなら、お前が作ればいい”という言葉で、それをすごく大事にされていました」

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