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カレー沢薫の時流漂流 第315回 日本人はもっと上を向いて歩こう、あとネットは使い過ぎないように気を付けよう

マイナビニュース / 2024年9月2日 17時7分

よく、ひきこもりや貧困層実態などがメディアに取り上げられているが、メディアに発見され、世に出ている時点で、ひきこもり界のインフルエンサーであり、貧困界の大富豪とも言える。

本当に救いの手が必要な人間ほど救いの手が届く場所におらず、異臭という自己アピールではじめて存在が明らかになるケースも少なくない。

この調査も、真の不満足層に届いていないためこのような結果になっている可能性はある。
○果たしてイマドキ「人生の満足度」とは何なのか

ところでこの調査、具体的にどのように満足度が上がっているかというと、年齢別では、高齢者の満足度が一番高く、ついで若年層が高いらしい。

もう高望みする時間も元気もない老はともかく、若の満足度が高いというのは意外である。

ただこれも「ネトフリが見られればいいし、それがダメでもYouTubeがあるならギリ笑顔」など、若者の満足のレベルが低下してしまっているせいもあるかもしれない。

逆に一番絶望している我々中年の方が「俺はこんな生活に満足する器じゃねえ」という野心を持っているとも言えるし、往生際が悪いとも言える。

また、地域別に見ると、三大都市だけでなく、地方圏でも満足度は上がっているらしい。

確かに、数十年前に比べると、都会を羨ましく思うことが各段に減ってきている。

モノに関しては通販により、都会に行かなければ手に入らないものは激減しているし、エンタメもリアルイベントにこだわらなければ配信などで事足りる。

もちろん未だに都会と田舎の格差は大きいが、自分が「どこに住んでいても所詮こんなもの」と思ってしまった瞬間、全ての格差は消え失せる。

やはり「満足度」というのは「諦め度」に比例する、これが高いからと言って良い国になっているというわけではない。

満足度過去最高は「諦め度過去最高」とも言えるのだ。
(カレー沢薫)



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