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デジタル広告から人材育成に転身し、新規事業立ち上げへ - 電通デジタル人材開発プランナーにみるキャリアの新しい形

マイナビニュース / 2024年10月4日 14時15分

太刀川さんに依頼がくる理由はいくつか考えられる。まず、電通デジタルには豊富なアセットがあり、その研修開発(アセット)を人材開発プランナーが行っていることがある。

加えて、デジタルの定義が拡張するとともに、リスキリング需要も同時に増えているほか、デジタルヘの移行が急ピッチで進んでいる時代背景もありそうだ。「広告の世界にデジタルが占める割合が増えていることから、キャリアに不安を感じる人が多いのでは」と太刀川さんは予想する。DX(デジタルトランスフォーメーション)、生成AIといった言葉が日々ニュースの見出しを飾るが、太刀川さんは、これらが「とっつきにくい」「わかりにくい」と感じる人が少なからずいると見る。

三菱地所の研修はすでに3回目が計画されているうえ、他の企業からの依頼もあるという。

このような社外からの依頼が続いていることから、太刀川さんは人材開発プランナーという電通デジタル初の職種を新設してもらった。そして、研修のパッケージ化も進めている。座学、ワークなどで構成され、顧客が扱う商材などに合わせてスタマイズできるようなものを作成中だという。

太刀川さんはこうした人材開発プログラムを新しいビジネスにしていく考えだが、単に研修を販売するだけでなく営業のツールとしての役割も考えているそうだ。「マーケティングの基礎、CRM、ブランディング、データアナリティクスと幅広い分野でサービスを提供できるのはわれわれの強み。これを生かして研修プログラムの領域も広げていきたいです」と目を輝かせる。

このように、人材開発プランナーとして順調なキャリアを築きつつある太刀川さんだが、ここに止まるつもりはないようだ。「ミドルオフィスでの経験を生かして、再度クライアントに向き合うというキャリアパスがあってもいいのでは」と話す。人材開発のプロ自身が、新しいキャリアの形を築いていこうとしている。
(末岡洋子)



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