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デジタル技術はラボをどこまで進化させるのか、アジレントが提案する分析ラボのDX

マイナビニュース / 2024年9月3日 23時17分

他社のデータまで一元管理できる科学データ管理システム

また、同社のOpenLabシリーズの科学データ管理システム(SDMS)「Agilent OpenLab ECM XT」を活用することで、ネットワークを活用したデータの管理と活用効率の向上も提案している。

従来、分析ラボ内にはさまざまな分析用途に向けたPCが設置されているが、用途が特殊かつ限定的であることもあり基本的にはIT部門の管理対象外という扱いが多いという。しかし、その結果、ラボ外の執務室(居室)などに置かれているPCはIT部門の管理対象端末で、ラボと居室でのデータのやり取りは分断されているケースも多くみられるという。その結果、ラボ内でのデータ管理は属人化しやすく、多角的視点レビューなども行われず、データの漏洩リスクなども生じており、そうした課題に対する対応策を講じる必要があったとする。OpenLab ECM XTはそうしたニーズに対応するソフトウェアで、同社の分析機器のみならず、他社のデータシステムや測定機器で生成されるデータもクラウド形式もしくはオンプレミス形式で一元管理することを可能とするもの。ラボと居室の間に介在させることで、ラボ側の機器は変更を加えたり、追加ソフトなどを入れることなく、LAN接続だけで済むので、SDMSの中でも構築コストを抑えつつ情報漏洩や不正を防ぐことができるようになるという。また、オプションとして、居室からラボへの遠隔操作も可能だとしている。

これを活用すると、放射線室やクリーンルームなど管理区域内にあるラボにも入室しなくてもデータにアクセスすることができるようになるため、同社では労働環境の改善にもつながると説明する。
企業の垣根を超えたアセット管理でラボの運営を効率化

このほか、9月4日より日本市場で本格提供を開始するのがアセット管理に向けたSaaSベースの「Agilent CrossLab iLabソフトウェア」となる。

同社以外の装置も多く所有している顧客をターゲットとしたもので、紙やエクセルで運用されている機器の使用率管理をデジタル化することで、見える化を図ることを可能とするものだという。

その特長は大きく3つ。1つ目は、誰でも直感的に使用できるスケジュール管理機能で、一般的なカレンダーアプリのような感覚で使うことができるという。2つ目は、数クリックだけでさまざまな切り口で出力できる使用率レポートの提供。そして3つ目が、高い拡張性で、将来的にはアドオンモジュールとして在庫管理や実験動物管理なども追加される予定だという。

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