元YouTuberのカルマは、俳優転身3作目でなぜ大反響を呼んだのか――『伝説の頭 翔』へ捧げた“並々ならぬ思い”とは

――ちなみに、お芝居のレッスンを受けたことは。

昔、事務所で教わったことはあります。でも東城に必要なのは芝居のテクニックよりも、今の自分を全部出して、全力でぶつかりにいくことだと思いました。台本で東城のあの話し方を文字で見たとき、イメージできる方もなかなかいなくて、自分なりにぶっとんでやるしかないなと。出演が決まってからずっと東城のことを考えていて、体作りのためにジムに通っているとき、どんなにつらくても「東城になるんだ、そのために体を大きくするんだ」と、東城を思うことで諦めずに頑張れました。そしたら、自然と「アハハハハ」と東城の笑い方が筋トレ中に出るようになって。周りから冷たい目で見られるので、ジムには人の少ない夜中に行くようになりました(笑)。

○「何だこの人は」と目を引く俳優に

――1年前に公開したYouTuber引退宣言の動画に、「『伝説の頭 翔』から来ました」と新しいコメントが投稿され続けていますね。

インスタグラムのフォロワーもすごく増えて、『伝説の頭 翔』で僕を知ってくださった方がたくさんいることが夢のようです。今は、“カルマ”という名前だと俳優として認識してもらえなさそうだから、いっそ名字をつけてみようかなと考えています(笑)。今後も、俳優業を頑張っていきたいので!

――東城に本気で向き合った時間と思いが、この反響、結果につながったんだと理解できました。

想像以上の反響が僕にも届いていて、本当にありがたいです。

――これから役者として、どんな伝説を作っていきたいですか。

あ、うまい!(笑) YouTubeに引き続き、スピード感を持ってキャリアを重ねていきたいです。いろんな作品に出て、爪痕を残して、「何だ、この人は!」と思っていただける俳優になれたらと。
○最終回でも東城の躍動に注目

――では最後に、6日に放送される『伝説の頭 翔』最終回の見どころを教えてください。

マジで東城がかっこいいです! これまで東城は、突然現れていいところをかっさらって、ぱっと去っていく、敵なのか味方なのか分からない謎多きキャラクターだったと思うのですが、最終回では、どんなマインドでこの物語に参加していたのかが明らかになります。最終回にふさわしい迫力あふれるストーリーに、がっつり東城が絡んでいるので、ぜひ、まばたきせずに見ていただきたいです。

■カルマ
1996年8月26日生まれ、福岡県育ち。16歳のときに福岡から俳優を目指し上京。21歳でYouTubeへの動画投稿を開始し、登録者数は1年で100万人を突破。最大180万人超えを誇るYouTuberに。2021年にavexへ入所し、2023年5月、テレビ朝日『波よ聞いてくれ』6話メインゲストでテレビドラマデビューを飾り、同年10月、テレビ東京『推しが上司になりまして』で初のレギュラー出演を果たした。公開待機作に、映画『ベイビーわるきゅーれナイスデイズ』(9月27日)がある。メンズスキンケアブランド「バルクオム」アンバサダーを努め、「Galaxy Z Flip4」Web CMに出演した実績がある。
（八木ひろか）