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ソニー元CEO・平井一夫が東京都の中高生に講演 - アイデアの発想法を伝授

マイナビニュース / 2024年9月5日 10時55分

○まずは自分の身の回りから考える

2021年に一般社団法人プロジェクト希望を設立し、代表理事として子どもたちの未来創造のきっかけとなる"感動体験"をつくるプロジェクトを推進している平井氏。

アイデアの発想法や地域・社会課題にアプローチする際のポイントとして、身の回りの問題を発見し、興味のある分野について深掘りすることの重要性についても語った。

「まずは自分の身の回りでどういうことが起きているかを考えていくこと。例えば普段の通学路でも、この頃空き家が増えてきたなとか、駅前の商店街がシャッター街になってきちゃったなとかいろんな気づきがあると思います。そういう発見の中から時間をかけて調べてみたくなるような興味ある分野を深掘りしていく。そして、自分が納得できるまで常に『なぜ?』と問いかけることがとても大切です。どんどん自分で調べてみたり、人に聞いたりすることで問題の本質にも辿り着くことができますし、より良い解決方法が提案できます」

また、企業などに解決方法を提案する際は「トレードオフ」の関係性や「多視点」の考え方を意識することも大切なポイントになるという。

「トレードオフというのは両立できない関係のことです。例えば今みなさんは夏休みだと思いますが、夏休みの宿題に取り組む時間と友達と遊ぶ時間は両立できない関係です。遊ぶだけで宿題はしないということは基本できないので、どこかでこの2つのバランスを取らなきゃいけない。

また、多視点で考えることも非常に重要です。ある問題を取り巻くステークホルダー・利害関係者にはどんな人たちがいて、それぞれの視点から見たときに、その提案がどう映るのか。みんなが納得できるバランスを総合的に考えなければ本当の課題解決にはならないということになります」

講演後には参加者の中高生との質疑応答の時間も設けられ、「今の中高生が身につけるべき力」に関する質問には、次のように回答していた。

「まずは興味があるところからで構いませんので、世の中や社会でどんなことが起きているか、なるべく若いうちから勉強してほしいなと思います。日本や世界のニュースに触れて自分なりに調べて考えてみる。そういう力をぜひ身につけてほしいです」

伊藤綾 いとうりょう 1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催 @tsuitachiii この著者の記事一覧はこちら
(伊藤綾)



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