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【中古バイク高騰!】コロナ相場+円安で平均相場が6割超アップ? 衝撃的な数字が明らかに

マイナビニュース / 2024年9月6日 17時0分

円相場が大きく動いた直近5年でバイクの輸出入環境は様変わりした。2021年まではインド・中国・東南アジアで廉価に販売されている機種を40フィートコンテナに詰め込み日本で輸入販売している業者が多く存在したが、2022年以降はめっきりと減っている。

円安によって現地通貨建ての仕入れコストと、北米ドル建てで決済される2輪の貿易コストが上昇し、国内での輸入販売価格が競争力を失ったためだ。

逆に2022年以降は、円安を受けて国内のバイクは海外勢にとって格好の仕入れ対象となっている。

例えばアメリカのバイヤーが2万ドルの予算を持っていたとしよう。2021年までは210万円のバイクが業者間市場で落札できたのだが、2024年の上昇局面では320万円のバイクが落札できることになる。

日本で購入して海外で販売するには、通関や輸送コスト(北米ドル建て)なども掛かるので正味の落札上限は310万円程度となるのだが、(国内の買い手には太刀打ちできない入札額で)市場の半数を占める海外勢が競って相場が吊り上がっている構図となっている。

一つの事実として、円安基調となった2022年以降、業者間オークションにおいて史上最高の落札額が更新しされ続けているのだが、その買い手は総じて海外勢だ。

具体的には、ワールドワイドなコレクター市場が存在する80〜90年代のレーサーレプリカが1,000万円を超える金額で次々と落札されている。

ユーロ・ポンド・ドルといったメジャー通貨に限らず、主ボリュームゾーンの輸出先であるロシア・タイ・UAE(アジアや中東圏)などの通貨に対しても円は2020年比で大きく下げており、 コロナ禍相場以降も上昇を続けている最大の原動力であると言える。

2022年までのコロナ禍相場を押し上げた主要因は国内需給だった。国内の中古バイク特需が終了した2023年以降も中古相場が上昇を続けているのは円安に伴う海外勢の高額入札が主要因となっている。

それだけに、円高に振れた際には相場が反転する可能性も含んでおくと良いだろう。
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勘の鋭い人であれば「63.5%の値上りって実際、販売店ではそんなに中古バイクの値段上がってないのでは?」と思うかもしれない。

これは実は正解だ。上述の通り相場を大きく吊り上げているのは輸出用途の海外勢であり、高額で落札された車両の多くは海外に流れているからだ。

幸いなことに、国内需要と海外需要では機種や状態によってある程度棲み分けができている。そのため国内の販売店に並んでいる中古バイクの値段がガツンと上がっている実感は薄い。

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