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東京メトロがIPOへ、上場したら市場での評価はどうなる? 他の鉄道会社と比較してみた

マイナビニュース / 2024年9月7日 10時0分

画像提供:マイナビニュース

東京メトロが本年10月にIPO予定と報じられています。東京メトロはどの程度の事業規模なのでしょうか? 類似の規模の鉄道会社をあげてみました。また時価総額6,000~7,000億円でのIPOと報じられており、同規模の鉄道会社も合わせて取り上げました。

東京メトロのIPOが報じられる

東京メトロが10月にIPO、と8月に報じられました。首都圏で地下鉄を運営する東京メトロは以前から上場計画があり、上場による売却益を東日本大震災の復興資金(復興債の償還資金)に充てることが決まっています。ここまでIPOが具体化せず2024年まで来ましたが、2024年10月のIPOの可能性が高まっています。
東京メトロの株主及び業績推移

東京メトロは株式を国が53.4%、東京都が46.6%の比率で保有しており、実質的には公営企業です。IPOにより国と東京都は保有株式の合計50%の売却を予定しており、資本面では両者の比率が50%となります。では東京メトロの業績はどのような状態なのでしょうか。以下が過去3期の業績推移です。

◆2022年3月期
売上高3,069億円、経常利益▲204億円、親会社株主に帰属する当期純利益▲133億円
◆2023年3月期
売上高3,453億円、経常利益196億円、親会社株主に帰属する当期純利益277億円
◆2024年3月期
売上高3,892億円、経常利益658億円、親会社株主に帰属する当期純利益462億円

コロナ禍の影響で2022年3月期は赤字決算でしたが、2023年3月期からは黒字が続いています。2024年3月期ベースでは売上高約3,900億円、経常利益約650億円という事業規模です。
同様の売上規模の鉄道会社は?

鉄道会社としての東京メトロの規模感を把握するため、売上規模が同等の鉄道会社をあげてみましょう(売上高はいずれも2024年3月期)。

・JR九州<9142> 4,204億円
・小田急電鉄<9007> 4,098億円
・京王電鉄<9008> 4,086億円
・京阪HD<9045:京阪電鉄> 3,021億円
・京成電鉄<9009> 2,965億円

東京メトロの売上規模は、首都圏では小田急電鉄や京王電鉄を若干下回り、関西の京阪電鉄より大きく、またJRグループではJR九州を下回るという規模です。首都圏の中堅私鉄に相当する売上規模と言えるでしょう。

売上の約9割が運輸事業、経営の多角化はこれから

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