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東京メトロがIPOへ、上場したら市場での評価はどうなる? 他の鉄道会社と比較してみた

マイナビニュース / 2024年9月7日 10時0分

JRグループを始め、鉄道会社各社は経営を多角化しています。既に関連事業(鉄道以外の事業)で鉄道事業以上の売上や利益を上げる鉄道会社もあります。

東京メトロは運輸事業の売上比率が2024年3月期は約9割であり、経営の多角化はこれからです。人口の減少により、鉄道事業による利益減少に苦しむ鉄道会社もあります。その中で、インバウンド需要などもあり運輸事業のみで充分な利益(部門損益637億円)を出す東京メトロは、恵まれた事業環境にあるとも言えるでしょう。
時価総額6,000~7,000億円の株式上場と報じられている東京メトロ

東京メトロは時価総額6,000~7,000億円でのIPOと報じられています。時価総額6000~7000億円の鉄道会社としては以下があります(時価総額は9月4日終値)。

・京成電鉄<9009> 7,760億円
・近鉄GHD<9041> 6,650億円
・JR九州<9142> 6,320億円
・小田急電鉄<9007> 6,250億円

京成電鉄は保有するオリエンタルランド株で莫大な含み益を持つため、ファンドなどに株式が買われ事業規模に比べ時価総額が高くなっています。時価総額6,000億円台では、JR九州と近鉄GHDは事業の多角化で知られる鉄道会社です。小田急も利益の半数以上を不動産業であげています。

事業状況から、東京メトロは鉄道事業に特化した企業としてIPOを行います。時価総額6,000~7,000億円でのIPOと報じられていますが、同等の時価総額の鉄道会社はいずれも事業多角化が進んだ鉄道会社です。

本業の運輸事業で充分な利益が出て、事業多角化の余地が大きい東京メトロが、株式市場でどのような評価を受けるかは大きな注目ポイントです。

東京メトロのIPOは、本当にIPOが実現するのかという点に加えて、どの程度の時価総額でのIPOが行われるのか、という点も注目点と言えるでしょう。

石井僚一 いしいりょういち 金融・投資ライター。大手証券グループ投資会社の勤務を経て、個人投資家・ライターに。株式市場や為替市場に関連する記事の執筆を得意としている。資産運用記事やインタビュー記事も執筆中。第一種証券外務員資格保有。 X(旧Twitter):@writerIshii note:https://note.com/richiwrite/n/n1f6457703168 この著者の記事一覧はこちら
(石井僚一)



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