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村山&戸辺コンビが紹介する渡辺将棋の真骨頂 「渡辺将棋を大いに語る~印象に残る厳選20番~」

マイナビニュース / 2024年9月10日 11時30分

画像提供:マイナビニュース

伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦七番勝負で藤井聡太王位に挑戦し、タイトル獲得とはならなかったものの好勝負を展開した渡辺明九段。時代の流れに合わせて柔軟に変化しつつも、指し手に一本筋が通っているという本質は変わらない渡辺将棋は、昔も今も将棋ファンを魅了しています。

2024年9月3日に発売された『将棋世界2024年10月号』(発行=日本将棋連盟、販売=マイナビ出版)では、渡辺九段と旧知の仲である、村山慈明八段と戸辺誠七段が、渡辺明九段の名局を語った特集「渡辺将棋を大いに語る~印象に残る厳選20番~」を掲載しています。本稿では、本特集よりお二人が感じた渡辺九段の印象的なエピソードなどを抜粋してお送りします。

(以下抜粋)
○3人の出会い

戸辺 渡辺九段にスポットを当て、将棋史におけるその足跡を振り返りつつ、戦い方の特徴や棋風の変遷について改めて読者の皆さんに紹介しようというのが企画の趣旨です。プライベートでも付き合いの長い私たち2人に、これまで間近で見てきた渡辺将棋を存分に語り尽くしてほしい、というのが編集部からの依頼内容ですね。村山さん、よろしくお願いします。

村山 戸辺さんと知り合ってからも長い歴史がありますね(笑)。(中略)では、まずは渡辺将棋の特徴を思いつくままに挙げてみますか。玉を固めてドンといく攻め将棋で、踏み込みよく細い攻め筋をつなげる技術にたけていますよね。パワフルであり、ここはこんなもんでしょ、という感じで無駄な読みを省略できて、非常に見切りがいいです。

戸辺 それに何より将棋がきれいですね。構想力に優れているうえに、いいところに指がいく。本筋を見据えていて、途中で変な手を拾いにいくことはしません。

村山 渡辺さんとの出会いは小学生大会で、9歳のときでした。親しくなったのは中学生からで、奨励会は初、二段が重なりました。棋士になって数年間の渡辺さんはまだ本腰を入れている感じではなく、将来の竜王名人としてはあるまじき棋譜も残しながら、余裕で遊んでいました。渡辺さんが将棋会館にぶらっとやってきて、カラオケとかゲームセンターとか、戸辺さんとも3人でよく遊びました。

戸辺 2003年頃ですかね。渡辺さんが高校を卒業して一人暮らしを始めて、「今度ムラ遊びにおいでよ」と村山さんが声をかけられたときに僕も隣にいたんでした。渡辺さんが王座戦本戦で勝ち始めた頃、村山さんが記録係を担当していて対局終了後、別な将棋の記録を取っていた僕も便乗してタクシーで渡辺邸にお邪魔する流れになったこともありました。
○明快!渡辺将棋

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