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北村一輝、“当てに行く”ばかりの世の中に抗う 新感覚ドラマで伝えたい「若者の本音」

マイナビニュース / 2024年9月6日 11時0分

画像提供:マイナビニュース

●「出来上がりの想像が全くつかない」
俳優の北村一輝がこのほど、TVerオリジナルのミニドラマ『おっちゃんキッチン』(毎週金曜最新話更新 ※全12話)の撮影現場で取材に応じ、新たな挑戦への意気込みや演技に込めた思いなどを語った。

○自分の感覚が決して正しいとは思わない

北村が演じるのは、小さな悩みを抱えた若者が、夜な夜な暖簾をくぐる食堂の寡黙な店主。手際よく仕上げる「今夜のおまかせ」を無心にほおばりながら、お酒も入り愚痴をこぼし始める客とワンシチュエーションでのやり取りを繰り広げる。

そんな今作は、横型動画をTVerで、縦型動画をTVer公式SNS(TikTok、YouTube Shorts、LINE VOOM、X)で、それぞれ視点の異なるストーリーとして無料配信するという新たな試みを実施。北村は「新感覚なものを作りたいという話を伺って、面白そうだと思ったんです。時代も変わってきた中で、自分の中でいろんなことに挑戦したいという思いがあったので、ぜひ参加したいとお引き受けしました」と明かす。

バラエティのチームで制作され、普段のドラマや映画とは異なる撮影現場に「出来上がりの想像が全くつかない」と戸惑いを感じながら、「逆に楽しい」とも。

スマホの小さい画面で倍速視聴されることも意識して、監督に「もう少し寄りで撮ったほうがいいと思います」と進言することもあったそうだだが、「年齢を重ねていくと自分の価値観を崩せない部分もあると思うんです。でも自分の感覚が、これまで長くやってきたからって、決して正しいとは思わないんですよ。これは、この作品が言いたいテーマの一つでもあるんですけど、正解はいっぱいあるので、若い子たちが作るいろんなパターンに乗っかってみたいなと思います」と柔軟な姿勢で臨んでいる。

このように前向きな意識を持つのは、「今の世の中、当てに行くことばかりじゃないですか。ドラマでも視聴率を獲らなきゃいけないし、ニュースでも過剰なワイドショーになっていったりしている。でも、そうやって結果のためだけにやって本質を失うことよりも、まずは自分たちが楽しんで一つずつ作っていくほうがいい」という考えが背景にあるそうだ。

○役柄のライバルは「ドカベンかな(笑)」

今回演じる役柄は、「ただただ黙ってジーッと受けているだけのキャッチャーですよね。だからライバルと言ったらドカベンかな(笑)」と冗談を交えて表現。この寡黙なキャラクターを通して、「テレビは年輩の方が見る番組が昔より減ってきていて、大人になればなるほど面白くなく感じてしまう事実があると思うんですよね。だからこの作品は、今の若い子たちにリアルを言わせて、大人の方が“なるほど、若い人たちはこういうふうに思ってるんだ”となれば、昔のテレビに近づけるのではないかと思うんです」と願っている。

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