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日立×電通デジタル、橘ケンチ氏の特徴を学習させた対話型AI披露

マイナビニュース / 2024年9月6日 14時59分

画像提供:マイナビニュース

日立製作所は9月4日と5日の2日間、東京国際フォーラム(東京都千代田区)でプライベートイベント「Hitachi Social Innovation Forum 2024 JAPAN」を開催した。同イベントでは、日立製作所の創業の地でもある茨城県日立市の魅力を伝える対話型AIのデモを披露した。

日立市の特徴や魅力をテキストと音声で回答

日立市と日立製作所は、デジタルを活用した“次世代未来都市(スマートシティ)の実現にむけた共創プロジェクト”に関する包括連携協定を昨年の12月に締結した。

この協定では、グリーン産業都市、デジタル医療・介護、公共交通のスマート化の3つを軸として、日立市の活性化と住民の安心・安全な暮らしを実現していくために共創プロジェクトを推進する。対話型AIの開発はその一環であり、電通デジタルとの共創によって行われている。

この対話型AIは、日立市の特徴や魅力などを音声で問い合わせると、テキストと音声で回答する。また、内容に合わせて背景の画像が変わるという仕掛けも入れ込んでいる。そして、最大の特徴は、LDHの橘ケンチ氏の話し方や説明の仕方などをAIに学習させ、その特徴を生かした答え方を行う点だ。

橘ケンチ氏はLDH JAPANのSocial Innovation Officerに就任し、社会貢献および地方創生を推進している。また、日本酒に関する造詣も深く、YouTubeチャンネル内で『橘ケンチのSAKE JAPAN』という番組をもっているほか、『橘ケンチの日本酒最強バイブル』(宝島社)という単行本を出版している。

そこで今年の7月、橘ケンチ氏に日立市の3つの酒蔵や和食店を訪ねてもらいリポートしてもらったほか、日立市の職員との対談も行った。このときの約20時間の動画や音声の取材データ、および取材後に行った2時間のインタビューデータをAIに学習させ、キャラクター設定を行ったという。AIエンジンは、マイクロソフトとAWS(Amazon Web Services)のエンジンを組み合わせて利用しているという。

AIにキャラクター設定するメリットとは

対話型AIの開発を行った電通デジタル 執行役員 データ &AI部門長 山本覚氏は、橘ケンチ氏のキャラクター設定について、次のように説明した。

「表面的には、『割と長めに相槌打つ』『最初からカッコつけたことは言わないで、食べた後も一言だけ“美味しい”と言う』など、橘さんの話し方の特徴を捉えています。一方、エンターテインメントでどうやって地域創生をしていくのかといった、橘さんの根幹になる考え方を抽出したうえで、日立市さんや訪問した各場所に対する想いをデータとして成形して、AIに参照させていきました」

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