1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

最新GRXを搭載したグラベルバイク、オルベア「TERRA M20i TEAM」試乗レポート

マイナビニュース / 2024年9月9日 17時10分

ロードバイクにDi2が登場した当初は、電動変速システムなぞ不要という意見が多数だった。だが、最早プロロードレースでは、ほぼ100%電動である。機械式では競技で勝てないなんてこともないだろうが、電動式のほうが安楽だし、変速自体も速くて確実だ。短い時間や距離なら機械式でも差を感じないだろうが、その差はエスカレーターと階段ぐらいは違う。

○持っても、乗っても軽快

グラベルバイクの魅力は懐の深さである。アドベンチャーライド的なイベントも増えているし、ひとりでゆっくり走るツーリングバイクとしても活用できる。当然、自転車通勤だってできるし、用途は自由自在。それゆえ、初心者にとって、バイク選びは的が絞りにくいとも言えるが、そこまで厳密に考えなくてもいい。

「TERRA M20i TEAM」の第一印象は、軽さだ。車重も軽いが、重量以上に機敏に動く。直進安定性はしっかりとあるが、ハンドリングのシャープさも失っていない。この気持ち良さは上位モデルの美点で、安価なモデルとの大きな違いだ。

タイヤは“ビットリア・テレーノ ドライ 38C”がセットされている。このタイヤ、チューブレスレディというタイヤの内側にチューブのないタイプで、乗り心地がいい。空気圧の下限は2.5barというから、ママチャリよりも空気圧は低い。

トレッドの中央部分は魚の鱗のようなデザインで、転がり抵抗が小さい。ぬかるんだ路面ではグリップやトラクション不足を感じるだろうが、多くの人は舗装路を走っている時間の方が長いだろうし、標準タイヤとしてはいい選択だろう。

700×38Cというサイズも新鮮で面白かった。タイヤのサイズというと横幅ばかり気にしがちだが、太くなれば直径も大きくなる。ロードバイクよりも明らかに大きな外径寸法のホイールは、転がり始めるとジャイロ効果も大きく巡航性がいい。

タイヤ重量は450gとロードバイクと比べると重いが、オフロード用タイヤでサイズを考えれば、かなり軽い部類と言えるだろう。さらに外径寸法が大きい分だけ、ちょっとした路面の凹凸を越えるときのショックが小さい。試乗時は空気圧を3.0barにしたが、メーカー推奨指定空気圧の下限、2.5barでも走行感は重くないだろうし、さらに乗り心地もいいはずだ。

フレームのジオメトリーで特徴的なのは、荒れた路面でも快適性を失わないようにホイールベースを長めに、BBドロップを大きめにしている点だ。そして、長めのトップチューブに短いステムを組み合わせ、ハンドリングの応答性を向上させている。なので、真っ直ぐ走って欲しいときには安定していて、曲がりたいときにはスパッとを自転車が向きを変える。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください