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「褒めますおじさん」に引き寄せられる若者たち、コミュニケーションの希薄化も背景か…新米Dが感じた魅力

マイナビニュース / 2024年9月8日 6時0分

実際に、今回の番組では「あなたのひと言で救われる命がある」とまで感謝する人が登場する。

「おじさん自身は、そんなにすごいことをやっている自覚はなかったと思うのですが、褒められた人にとってはそこまで価値のあるものなんですよね。これだけ喜んでくれる人や救われる人が出てくるとは、本人も想像していなかったようです」

過去には、頭を叩かれたり、お金を盗まれたりとトラブルに巻き込まれたこともあったそうだが、そうした反響がやりがいとなり、褒め続ける原動力になっているようだ。

最近、褒めますおじさんは自身のX(Twitter)で、「広瀬アリスに引リツされたい」と毎日投稿し続け、ついに80日目に突入(9月7日現在)。鳥居氏は「この番組が放送されることで、届いてくれたらいいですね(笑)」と、猛アピールが結実することを願った。

●研修期間中の仕事帰りに出会い、褒められてみる

大学生の時にドキュメンタリーに夢中になり、昨年4月にテレビマンユニオンへ入社した鳥居氏。それから1カ月もたたない研修期間中に、仕事からの帰り道の渋谷駅で、褒めますおじさんが立っているのを見かけた。

100円を払って実際に褒められてみると、「思った以上にうれしくなったんです(笑)」と想定外の感情が。そこから、「“お仕事は何をされているんですか?”と聞いたら、これしかやっていないということで、人を褒めて生きている人がいるんだと興味を持って取材をお願いしました」と密着することになった。

研修中の身だったが、『ザ・ノンフィクション』で『都会を捨てた若者たち』『彼女が旅に出る理由』『東京 家賃2万5000円~僕が四畳半で見る夢~』などを制作してきた先輩・蜂谷時紀氏から、「『ザ・ノンフィクション』の企画はいつでも出していいよ」と言われていたこともあり早速、企画書を提出。これが見事通り、研修後は『世界ふしぎ発見!』(TBS)のADに配属されていたが、休みの日を中心に昨年6月から取材をスタートした。
○褒めますおじさんの番組を作っているのに怒られる日々

初めての番組制作に、「最初は、“自分はものすごく面白いものを作れるんじゃないか”なんてどこかで思っていたところがあったのですが、いろんな人の力を借りて、甘えて頼らないと作れないんだということをすごく感じました」と、一筋縄ではいかない難しさに直面した鳥居氏。

「取材中におじさんに褒められた人全員に“なぜ褒められたかったのですか?”と聞いたのですが、僕はベテランのディレクターさんより圧倒的に社会経験がなく、出会った人も少ないので、“そんな意外な理由で!?”とか“こんな仕事をしてる人が褒められたいんだ!”という衝撃がどうしても大きくなってしまい、番組として成立するのかと不安になったこともあります。話を聞く相手がだいたい年上になるので、変に気を使ったりして、コミュニケーションを取るのも難しかったです」と苦労を振り返る。

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