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スマートホームの生成AI対応も一番乗り? IFAで見たLG家電の最新AIサービス

マイナビニュース / 2024年9月7日 19時47分

○「Hey LG」の音声で家電が動く。生成AI対応にも超積極姿勢

ThinQ ONにはLGの大規模言語モデル(LLM)によって動く最新のAIエンジン「FURON(フューロン)」が搭載されます。年初のCESで「LG AI Brain」として発表されたテクノロジーをベースにしているようです。

本機を単独で使うこともできれば、LGのAIに対応するスマートホームのプラットフォームである「ThinQ」をサポートするスマートIoT家電に無線でつなぎ「AI化」できるというユニークなデバイスです。ハブ機能を持たない「ThinQ Voice Controller」という、簡易な兄弟機も発売を予定しています。

ThinQ ONを介してスマート家電やIoTデバイスを動かす際にはFURONが賢くサポートします。ThinQ ONには自然言語会話によるAIチャット機能も搭載されており、ユーザーがチャットをリクエストするとMicrosoft Azureをベースに開発したチャットボットが応えます。ウェイクワードは「Hey LG」に統一されています。

LGエレクトロニクスの家電によるエコシステムを構築してきたThinQのプラットフォームが、今年から「ThinQ Public Open API」を公開することにより外部にも開放されます。

これからはLG ThinQに未対応だったアプリやデバイスを、LGのスマート家電やThinQ ONに接続して遠隔操作したり、連携するサービスが使いやすくなります。既に1000以上の新しいアプリがThinQのプラットフォームに対応したそうです。

LGエレクトロニクス製のスマートプラグやスマートセンサーなど、IoTデバイスは新しいスマートホームの統一規格として台頭する「Matter(マター)」の認証を取得しています。ThinQ ONもMatter対応のハブとして機能するデバイスなので、ホームネットワークにつないだ他社のMatter対応製品を「Hey LG」からの音声操作で遠隔操作もできます。

毎年IFAのLGブースに訪れると、同社がものすごいスピード感でスマートホームの進化にチャレンジしていることを肌で感じます。

生成AIを活かしたスマートホーム体験を、エレクトロニクスメーカーの中で最も速く、鮮やかな形に仕上げるのもLGになりそうな熱気がIFA 2024のブースを満たしていました。

著者 : 山本敦 やまもとあつし ジャーナリスト兼ライター。オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。独ベルリンで開催されるエレクトロニクスショー「IFA」を毎年取材してきたことから、特に欧州のスマート家電やIoT関連の最新事情に精通。オーディオ・ビジュアル分野にも造詣が深く、ハイレゾから音楽配信、4KやVODまで幅広くカバー。堪能な英語と仏語を生かし、国内から海外までイベントの取材、開発者へのインタビューを数多くこなす。 この著者の記事一覧はこちら
(山本敦)



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