「Pixel 9 Pro」のカメラを試す、AIを活用した「ズーム画質向上」機能にも注目
マイナビニュース / 2024年9月10日 6時0分
まず日中の作例から。
青空が映える風景を超広角、広角、望遠で撮影してみました。透明感のある青空の雰囲気はしっかりと捉えつつ、山の木々のディテールや色味も忠実に捉えてくれています。
もちろん都市部で撮影した場合も同様に、空の色をビビッドにすることもなく、また彩度の高い色に引っ張られ他の被写体までも色が破綻してしまうようなことはありません。
続いて確認するのは夕方~夜間など、暗くなってからの撮影性能です。
夕方、日が沈み始めてからの撮影ですが肉眼で見るよりは明るく、風景の細部のディテールはもちろん、夕焼けのグラデーションも鮮やかに捉えることができています。
少し気になるのは3つのカメラでそれぞれ色味が異なることで、センサーやレンズの違いはあれど、仕上がりには差がないようなチューニングを行ってほしいと感じます。
夜間の撮影性能の高さに定評のあるGoogle Pixelシリーズの最新モデルらしく、湖畔のキャンプ場というとにかく暗い場所でもくっきりと撮影することができました。
写真ではかなり明るく、バンガローや焚き火の明かりも白飛びせずに写っていますが、肉眼では暗さに慣れると明かりは眩しくここまで照らされた場所をハッキリ見ることも難しい暗さだったのでGoogle Pixle 9シリーズも「暗所に強いGoogle Pixel」は健在です。
もちろん都市部の夜の撮影も優秀です。照明のゴーストなどが写り込むようなこともなく、また照明が白飛びしてしまうようなこともありません。
では風景以外ではどうか。スマートフォンのカメラで撮影する機会の多い「メシ」の写りもチェックします。
ここまでの作例の通り、キャンプに出かけながらPixel 9 Proのカメラを試していたのでバーベキューの醍醐味の「肉」が今回の被写体です。焼かれたことでついた編み目やジューシーな脂のテカリ具合はもちろんのこと、火の通った場所とそうでない場所のグラデーションまで捉える事ができる描写性能があります。
また日常的なメシ写真としてラーメンにも被写体になってもらいましたが、こちらもスープの脂や大量に乗ったネギなどもディテールが潰れることなく写真におさめることができました。
ただ「メシウマか」と聞かれると、Pixel 9 Proは見たままの色味を重視する色作りになっているため、思い出として振り返って写真を見たときのシズル感はイマイチ不足しています。
メシマズとまではいきませんが、SNS映えするような写真を撮影するには少々不向きかもしれません。どちらかといえばレンズ交換式カメラなどを使う写真愛好家向けの素直な写りといえるでしょう。
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