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セールスフォース、イーデザイン損保におけるData Cloudの活用事例を紹介

マイナビニュース / 2024年9月10日 17時3分

既存の学習モデルに対して、データを追加する、新しい層を設けるなどして調整を行った上で再びモデルへの学習を行っていく手法であるファインチューニングと比べて、低コストで制御しやすいという利点があるという。また、業務の中で蓄積してきたCRMデータをAIへすぐに活用できることも強みとされている。

一方で、企業内で分散しているCRMの外にあるデータも精度向上には必要不可欠となっており、いかにAIへ活用できるようにするか、という点が重要になるという。

「CRM外のデータの活用によりユースケースはさらに広がっていきます。サービス利用データについては、サービス利用状況に基づくプロアクティブな提案支援行えるようになり、Webアクセスデータについては、Webサイト利用状況に基づく効果的なアプローチメールの作成を実施できるようになります」(前野氏)

同社が「ゼロコピーインテグレーション(Bring Your Own Lake:BYOL)」と呼ぶものは、企業のデータをSalesforce Data Cloudへ拡張することで「可視化とデータ共有を容易に実現」「迅速なデータ統合」「データを瞬時に検索」といったことを実現する。ゼロコピーインテグレーションはデータレイクとのあらゆる連携をサポートしているという。
イーデザイン損保の活用事例

説明会の後半には、Data Cloudを採用しているイーデザイン損保の須田氏が登壇し、Data Cloudの活用事例について紹介した。

Data Cloudを採用しているイーデザイン損保は、2009年に創業した東京海上グループのネット損保で、デジタルネイティブ層が加速する中、従来のダイレクト保険会社とは一線を画したビジネスモデルへの変革に取り組んでいる企業。

取り組みの契機となった潮流としては「究極のCX実現ニーズの高まり」「DX加速に向けたレガシーシステム(2025年の崖問題)からの脱却」という2点が挙げられており、須田氏は「全社一丸となった『CX(カスタマーエクスペリエンス:顧客体験)を起点としたデジタル保険会社へのトランスフォーメーション』にチャレンジしていくこととした」と説明した。

加えて、同社では取り組みの一環として、事故のない世界を共創する新しいタイプの自動車保険である「&e」をリリースしている。

「全社の取り組みの第1弾として、従来の自動車保険とは一線を画す『&e』を2021年にリリースしました。そして、このサービスを通じて2021年度のIT協会『IT最優秀賞』を受賞しました」(須田氏)

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