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クルマのサブスク「KINTO」は黒字化が見えてきた? 現時点での課題とは

マイナビニュース / 2024年9月13日 11時25分

KINTOの中古車の価格が上がれば、新車でKINTOを利用する人の料金への還元も期待できるため、今後が楽しみな取り組みといえよう。

ユーザーの使い勝手を考慮した独自の取り組みもある。それが、KINTO Unlimited用アプリに加えられたARを活用した機能「これなにガイド」だ。簡単に言えば、使い方の知りたい車載機能にカメラを向けると、機能説明が表示されるというもの。文字情報だけでなく、動画による説明も準備している。説明書を引っ張り出さなくとも運転に必要な機能が分かるので、非常に便利だ。現状はプリウスのみだが、年内にはヤリスとヤリスクロスにも対応していく。この機能にはトヨタ側も注目しているそうで、今後の拡大が期待される。

KINTOの累計契約件数は?

2024年7月末時点でのKINTOの累計申し込み数は12.5万件。保有台数が増えたことで、いよいよ事業の黒字化も見えてきたという。

課題もある。KINTO Unlimitedの主力車であるプリウスUで、売りのひとつであるアップグレードサービスの利用者が2%と伸び悩んでいることだ。

サブスク利用者の堅実さの反映ともいえるだろうが、まだ取り組みは始まったばかり。そもそもKINTOがサブスクを始めた時も、利用者は徐々に拡大していった。まずは、KINTOならばクルマを買った後も気軽に機能を増やせるというメリットを知ってもらうことが重要だろう。

そのため、KINTOでは現在、11月30日までハードウェアアップデートの購入費を最大8万円分補助するキャンペーンを実施している。まずは機能を追加できる魅力を体験してもらい、その後の利用拡大につなげたいようだ。

多くの人は、サブスクでの愛車の購入後には、メンテナンスなどの維持費以外にお金をかけるという考えを持たないだろうから、その常識を打ち破れるかどうかが重要となりそうだ。

大音安弘 おおとやすひろ 1980年生まれ。埼玉県出身。クルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者に。現在はフリーランスの自動車ライターとして、自動車雑誌やWEBを中心に執筆を行う。主な活動媒体に『webCG』『ベストカーWEB』『オートカージャパン』『日経スタイル』『グーマガジン』『モーターファン.jp』など。歴代の愛車は全てMT車という大のMT好き。 この著者の記事一覧はこちら
(大音安弘)



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